最近購入したマミヤ6は露出計を内蔵していない。
さ〜どうしよう。
必ず露出計代わりにデジカメも持ち歩くんじゃお散歩カメラの価値が半減だぞ…
実はスマートフォンの入射光式露出計アプリが結構ちゃんとした精度だったりするのだが、 お散歩カメラとしてはお手軽さも重視したいところなので、
アクセサリーシューに装着してカメラと一体化できる露出計が欲しくなってしまった。
最近のものだとフォクトレンダー(コシナ)のVCメーターIIというのがメジャーかつ非常に人気商品らしい。
しかし品薄で、 定価以上の値段を付けている店まである。
品さえあれば2万円程度だが、 冷静に考えればどう考えても高い。
機能的は古い銀塩カメラに内蔵されている露出計(しかも非連動)と大差なく、 ちゃんとした単体露出計として使えるわけでもない。
その点、 セコニックのツインメイト
L-208という製品は単体露出計をアクセサリーシューに取り付けられる大きさにしたもののようで、
撮影位置から光量を測るだけでなく入射式の露出計として使えるようになっている。
コシナのVCメーターより実用性が高く真面目な製品のように見え、 値段も比較的安い。
これならボロカメラ専用でなくてもちゃんと使える露出計(?)として一つ買っておいても良い気はする。
…のだが、 どうにも見た目が^^;
GW690IIみたいな、
プラ丸出しで「キッチリ使えて頑丈なら文句ないでしょ?」と言いたげなカメラに取り付けるならいいのだけど、
せっかく金属と蛇腹でイイ感じに古めかしいマミヤ6とは非常にアンバランス。
という所に目を付けたのがコシナのVCメーターなのだろう。
でもやっぱりこれに2万円は出せない…
で、 調べたところ、 ライカ用の「ライカメーターM」というのがあるようだ。
これは電源不要のセレン光電池を使ったもので、 機構自体は何の変哲もないものなのだが、
露出計のシャッター速度のダイヤルがボディの同ダイヤルと噛み合うことで露出計とボディが連動する仕組みになっている。
そして、 カメラのシャッター速度ダイヤルに噛み合わせなければ構造的には汎用のアクセサリーシュー装着型の露出計として使えるはず。
…と思ったのだが、 現物を見て、 やはりライカ以外で使うのは困難だと言うことがわかった。
ボディ側のダイヤルとリンクするための下向きのボッチが思ったより出っ張っているのだ。
加えて、
ライカのボディに取り付けるときのために露出計のシャッター速度ダイヤルは上に逃げる構造になっているが、
この状態ではダイヤルを自由に回転させることができないのだ。
…単純にこの「ボッチ」をこそげ落としてしまえば私が持っているような安カメラでも多分使えるが、
世界中のライカマニアから脅迫状が届いたりすると困るので私にはできない^^;
(実際は切ったり削ったりしなくても部品を取り外すだけで済むかもしれないが)
で、 その店にはもう一つ、 Kodalux Lという同じくセレン式のアクセサリーシュー装着型露出計があった。
名前からわかる通り、 天下の(盛者必衰の…)コダックが発売していたものである。
値段的にはライカメーターMの方が安かったし指示値はどちらも問題なかったのだけど、
そこは貴重なアクセサリーを破壊せずに済むということで我慢することにする…
(本当にライカでボディと連動させて使いたい人もいるでしょうから)
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Kodalux L。
屈折率の関係で写っていないが、 中央部に照度に応じて動く指針があり、 背面のダイヤルを針を追う。
そうすると向かって左の窓に適正露出となる絞りとシャッター速度の対応が示される。 |
調べたところ製造元は露出計メーカーとして有名なゴッセンのようだ。
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マミヤ6に装着。
小さく見えるがセミ判(6×4.5)スプリングカメラや135判のカメラに装着した場合はかなり頭でっかちになると思われる |
ところで、 購入すべきかどうか考えた際、 「本当にそんなもん必要なのか?」という心の声がずっと聞こえていた。
実際はこんな表をボディ裏蓋にでも貼っておけば済む気もしたからだ。
ISO100 F8 |
晴れ |
1/250 |
薄曇り |
1/125 |
曇り |
1/60 |
日陰 |
1/30 |
貼らなくても覚えられるか^^;
でもまぁ、 何と言うか、 安心料として購入した部分が大きい。
今日、 夕暮れ時の空を撮影したが、 やっぱりこういう状況でも撮るには露出計は必要だ。
それに完動品だから要らなくなっても誰か欲しい人いるだろうし…
…などと言ってガラクタが増えていくわけですな…
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