今年最初のセミの声を聞いた。 毎年その度に夏の到来を実感して、意味もなく嬉しくなる。
…今日は、東京都北区にある「赤羽自然観察公園」という所に行ってみた。
自衛隊駐屯地跡の谷に作られたビオトープである。 こういう所は、ついついどの程度自然に近い状態になっているのか気になってしまう。
敷地内には湧水があり、小川や沼ができている。 水辺にはギンヤンマが飛んでいた。
ギンヤンマは決して珍しい種類ではないが、昔からの私の行動範囲ではオニヤンマはたくさんいても、あまりギンヤンマはいなかったのだ。
思った以上に豊かな生態系が育まれているようで嬉しいところ。
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水辺で吸水するアゲハチョウ(ナミアゲハ)。 |
しばらくうろうろしていると、何やらおっちゃんが手招きしている。
近くに行くと、カワセミがいると教えてくれた。 しかしまぁ、フルサイズ機の300mmでまともに撮れるはずもなく…。
ところでこのおっちゃんは、20年以上使っていなかったオリンパスOMを最近修理してまた写真を撮り始めたそうだ。
ご子息の誕生に合わせて購入したそうなので38年前のカメラらしい。
調べたら最初のOM機(M-1)が出たのが1972年なので、まさにその頃。
修理に2〜3万掛かったとは言っていたが、それで動いてしまうのだから大したものである。
それはさておき、この赤羽自然観察公園はできて日が浅いせいか、植生保護のため立ち入り禁止の場所が多い。
何しろ、本来この地域に馴染まない植物を除去して元の姿に戻そうという気の長い話なのである。
いつの日か、踏み荒らされてもびくともしない、力強い自然に戻ることを楽しみにしよう。
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