APS-C用のレンズは買わない!などと言っていたのですが、なぜだかシグマ17-70mm F2.8-4 DC Macroが手元に…^^;
いや、ちょっと試してみたいレンズではあったのです。何しろズーム全域で最短撮影距離20cm。最大撮影倍率は1:2.3(0.43倍)で、キヤノンAPS-C機の場合、フルサイズでの0.7倍に相当する画が撮れます。ネイチャーフォトなどではフルサイズでも撮影倍率は0.3倍くらいで十分なことが多いですし、昔はマクロレンズでも0.5倍というものが結構ありましたから、このレンズは「専用マクロレンズと遜色ない」と言っていいでしょう。(ちなみに、花などをどアップで撮るのはネイチャーフォトとは違う分野だと私は思っています。)
そして、最短撮影距離20cmという数値は、「寄れる広角」三兄弟の一本、シグマ28mm F1.8 EX DG
MACROと同じです。ワイド端での開放F値も2.8と明るく、新たな「ワイドマクロ用兵器」としての素質があります。私が惹かれるのは望遠的なマクロよりも断然広角マクロです。望遠マクロによる絵画的な美しさとは違った、写真表現の面白さがあります。
というわけで、ちょうどバラ園に行くついでがあったので、EOS Kiss Digital Nに装着して試し撮りしてみました。
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恐らく最短撮影距離までは寄っていなかったと思いますが、バラに明確な存在感がありつつ背景もしっかり写す、というのが面白いです。人間、バラに注目していても、直前に見た周辺の景色を想像で補って意識しているはずです。それを1枚の映像にするとこうなるのかなぁ、とか今思い付きました(笑)
クリックするとピクセル等倍の画像が開きます。
EOS Kiss Digital N 17mm F2.8 |
このレンズ、キヤノンAPS-C機の場合だと、おおよそ28-105mmみたいな感覚ということになり、標準ズームとして広い範囲をカバーできます。しかもマクロレンズ並みの接写もできるとなれば、大口径が必要ない時の常用レンズとしては文句ナシ!
…なのですが、小型の入門機クラス…KissDN以降とかニコンD40とか…に装着すると、かなりアンバランスな大きさになります(笑)
決して大きなレンズではないのですが、KissDNに装着すると下の写真のようになり、レンズが目立って仕方ありません(笑)
この写真はEOS5Dで135mmで撮っているので、決してレンズの大きさが強調されているわけではありませんよ。フードが無ければかなり普通に見えるとは思いますが。
しかし、これでも例えばEF-S17-85mm F4-5.6 IS
USMより小さいんですね。実際使ってみると、レンズのお尻にシャッターボタンが付いているような感じで別に使いにくくはないですし。
画質も、まさに「絞り開放からシャープ」という言葉が相応しく、何でEXシリーズでないのか不思議です。F2.8通しにこだわらないなら、中級機用としてはベストな選択の一つだと思います。手ブレ補正は付いていませんが、他の標準ズームより面白い写真が撮れると思いますよ。
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