これも事後日記。
8/27の早朝から伊豆急線を撮りに行き、夕方、その足で修善寺へ。訳あって修善寺にはタダで泊まれる場所があるからなのですが、私は幼少の頃から毎年何度も修善寺に行っています。子供の頃は、修善寺に行ったらカブトムシ・クワガタ採りというのが定番でした。さすがに虫捕りはかなり昔に卒業しましたが、その後も夏に行ったときはカブトムシやクワガタの生息状況を確認したりしていました。
実は私が写真趣味を始めるきっかけになったのは昆虫写真だったのですが、昔大好きだったカブトムシやクワガタの写真は殆ど撮っていないことに気付きました。わざわざ修善寺まで足を伸ばしたのは、これが理由。何しろこのあたりのカブト・クワガタスポット(?)は知り尽くしていますから、撮れることは間違いありません。
カブトムシ採りと言うと夜のイメージがありますが、日中でも撮れることは長年の経験から確信していたので、翌日の昼間、奴らを探しに出掛けます。我ながら天晴なほどすぐにクワガタを発見しますが、小さくて迫力に欠けます(森林が減ったせいか、一番多いのはコクワガタ、しかも小型のものが多いのです)。前日の鉄道写真でメモリーの残りも少なかったのでスルー。更にちょっと歩くと、おー、いたいた。カブトムシのペアです。すぐにカメラを構えますが、樹皮と緑の輝度差は思ったより大きく、露出決定にはかなり苦労しました。これはどうにもならないと判断し、レタッチ前提でアンダー目に撮ります。ハーフND持ってくればよかった…などと思いましたが、レタッチで何とかなるものです(写真1枚目、2枚目)。
森林に行くと必ず見掛けるキマダラヒカゲ(写真3枚目)など撮りつつ、散歩気分で歩を進めます。奥に行くにつれて、ノコギリクワガタなども見付けることができました。この辺りでは木の皮を引っぺがしたりすればヒラタクワガタなども見付けられますが、昔散々自然破壊した記憶があるので、そこまではしません。隠れ家である樹皮をはがす行為は、彼らの生息を大いに脅かすのです。
林の中でキョロキョロしていると、トカゲやアマガエルも発見しました。嫌いな人は昆虫以上に見たくもないでしょうが(笑)、このテの生き物は殆ど撮ったことがないので、なかなか楽しく撮影することができました。適当な場所で引き返し、行きに見付けた虫たちに心の中で「また来年…」などと呟きつつ、森を後にしました。
緑と茶色ばかりで、いわゆる写真映えのする場所ではありませんが、こういう風景が私の原点であり不思議な安心感を覚えるのだ…ということを改めて実感
しました。
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