日記と言いつつサボりすぎですね^^;
毎度ながら「春といえば房総」というわけで、ちょうど桜の開花とも重なったので出向いてきました。
都心ではちょうど桜が満開を迎えたこの時期、小湊鉄道と桜が一緒に撮れる人気スポットは人だらけで、好きな撮影ポジションの確保も難しい状態でした。また、開花も都心より遅
く7分咲きといった感じで、満開過ぎの散り始めあたりが一番好きな私は「ここは我が道を行くべし」というわけで急遽ターゲットを変更し、ほとんど人の来ない菜の花スポットに移動しました(写真1枚目)。線路沿いを歩いているとパトカーが通りかかり、「電車気を付けてくださいねー」と言って走り去って行きました。都会なら間違いなく「すぐ線路から出てください!」と怒鳴られるところですが、こんなのも田舎ののどかなところ。
この一枚を撮り終えて、人気スポットの上総大久保駅に向かいます。ここでも桜はサブにして、菜の花メインで狙いました(写真2枚目)。ここは、写真の中、桜の木の下が駅ですが、ホームの上にもカメラマンがいっぱいでしたのでポジションを微調整し、桜が写りつつ列車で駅が隠れる位置に構えます。ポジションや画角の工夫で余計なものを目立たなくしたり隠したりするのも写真の楽しみの一つ。
ところで、この日は人が多かったせいもあるのかもしれませんが、なんだかいつもより雰囲気が良くありませんでした。「邪魔!」と怒鳴るオヤジ(しかも息子を連れて…)、線路に近付きすぎて運転士さんに怒鳴られる人もいたそうで、いつもの「まったり平和な」小湊鉄道とは雰囲気が違っていました。もちろん、いつも通りの撮影者同士の気さくな会話も見られたのですが、人が集まる時期は「変なの」も混じってしまうようです。こういう人たちは地元の方々にも迷惑を掛けかねません。
撮影中は、地元の人や鉄道関係者に迷惑を掛けないよう心配りをする。撮影者同士では、別の撮影者がカブってしまうときは「すみませんが」と声を掛けて動いてもらうか、構図を工夫して回避する。この程度の心の余裕のない人には、写真を楽しむことも良い写真を撮ることもできないでしょう。
…と不愉快な話をしてしまいましたが、陽が傾いてくると人も少なくなり、いつもの静けさが戻ってきました。しかし、ここ3年毎年菜の花の季節に撮影に来ているので、菜の花をからめた写真はネタ切れ状態。新しい発想を求めて人のいなくなった築堤をうろついていました。緑と黄色という色合いに飽きてきたこともあって、何か他の色はないかと足元に目をやると、ホトケノザが紫色の花を付けていました。が、これは高さ10cm、花は1cmくらいしかない小さな草です。と、ここでくだらない発想に至ります。「どんなに小さくても近寄れば大きく写る」…当たり前のことですが…。まぁ、特に撮りたい画もないので、面白半分でこの花を前ボケに入れてみました。カメラはほぼ地面に置いた状態、もちろん自分は地面に這いつくばります。花はレンズ先端に接触するほどの距離。一応前ボケらしきものを作り出すことができました。ちょっと無理やりな感じもしますが、たまには失敗覚悟で挑戦してみるというのも、かえって気楽で面白いものです。
結局この日は「これぞ」という一枚は撮れませんでしたが、運が良ければ次の週末まで桜がもつかもしれません。東京と房総の桜の時差を見極めつつ、まだ桜の花が残っていそうならまた出掛けてみるつもりです。
|
|
|
|
あまり人の来ない菜の花撮影スポット。 |
定番アングルですが、桜は小さく、駅を隠して。 |
暇つぶしにこんなのも撮ってみる。広角18mmでも寄れば背景をぼかせるシグマ18-50/2.8DCは重宝します。 |
面白半分で地面に這いつくばる。 |
|