何につけてもあんまり投資をしない貧乏性な私だが、
例外的にハードディスクには結構投資しているような気がする^^;
以前は、撮影してから一定期間が経過した写真を手動で160GBのハードディスク2台にバックアップした上で、常時参照できる場所からは削除していた。
その後、サーバーのデータドライブがRAID1で保護されていることから、更に二重にバックアップを取る必要はないだろうということで、
サーバー上のバックアップ用フォルダと、外付けの160GBのHDD 1台に古い写真を移動・バックアップするようにした。
今時160GBというといかにも容量不足のように感じるが、これで6年分の写真をバックアップできていた。
しかし、カメラを買い換える度にデータが大きくなったこともあって、
さすがに160GBの容量は超えた(それでも8年分で300GB程度なのだが)。
そこでバックアップ用HDDを更新することにした。
バックアップデバイスがHDDなのは、容量単価が相対的に安価であり、かつ絶対的な容量が大きいから。
逆に、バックアップにかかる手間を考えると、例え容量単価が安くても絶対的容量が少ないメディアは使いたくない。
例えば片面単層のDVD-R等にバックアップした場合、300GB分で60枚以上になり、容量単価以前
の問題である。 Blu-ray BD-R 片面1層なら約12枚だが、それでも煩雑。
BD-R 片面2層になると1枚で50GBの容量があるので6枚で済み、何とか実用的ではあるが、
今日現在2TBのHDDが1万円以下で手に入ることを考えると、ブランド物のメディアが1枚500円オーバーという価格では容量単価はHDDの2倍以上になる。
これがBD-R
片面3層(100GB)では3枚と実用上問題なさそうなメディア数になるが、同じくブランド物のメディアは驚きの1枚4千円弱。
容量単価はHDDの10倍近い。 あり得ない^^;
なお、あまり重要でないテレビ録画等ならばノーブランドのメディアでもいいかもしれないが、データ用途では絶対に止めた方が良い。
怪しげなメディアに容量一杯に書き込んだデータは数ヶ月の経過で「読めないもの」と思った方がいいという程。
何枚複製しても安心できないというレベルである。
本来バックアップ用途でないHDDが未だにパーソナル用途では最有力なのは、ひとえに書き込み可能な光メディアの価格の高さにあると思う。
3.5インチMOが128MBや256MBの時代に容量単価の安さでHDDを上回っていたのが唯一ではないだろうか。
そして、バックアップメディアの絶対的容量が大きいことによるメリットは他にもある。 メディアの交換が必要ないので、バックアップを自動化できるのだ。
世の中にはBD-Rチェンジャーとかもあるのかも知れないが、少なくとも一般的ではない。
で、話は最初に戻って、手動でHDDにバックアップするなら、500GBのドライブを1台導入すれば数年は持ちこたえられそうな計算である(現状の写真データの総容量が300GB程、そのうちEOS5D導入後の2年間での容量増加が100GB強なので)。
しかし、実際には1TBのハードディスクを追加で導入した。
実は同じドライブが既に3台稼働していて、これは4台目。
つまり、私一人で少なくとも4TBを食い潰しているということになる。 ものすごいインフレである^^;
ケチな私が必要以上に大容量なHDDを選んだのは、既に3台持っているのと同じドライブを選んでおくと後々
都合が良いからだ。
現在、写真に限らずほぼ全てのデータを保存しているドライブが1TB×2のRAID1(二重化)で、総容量もドライブ単体と同じ1TBなのだが、
将来容量が足りなくなった場合に、例えば所有している1TB×4でRAID5を組めば、3TBのフォールトレランスな(障害が起きても修復可能な)ドライブにすることができる。
…で、将来はさておき現状では写真データの総容量が300GB程度なので、1TBのドライブならば2回分のバックアップを取れる。 これは大きい。
バックアップデバイス(HDD)が1回分のバックアップしか取れない容量だと、バックアップする際は既存のバックアップデータに上書きするしかないので、バックアップ
動作中に元データが死んだ場合、データが失われてしまう。
なので普通こういうことはやらない。
(本当は、いわゆるxcopyでファイル単位で上書きコピーするならばバックアップ中にクラッシュしても最悪でも1ファイルしか失われないのだけど。
ただし、間違って上書きした後でバックアップが実行されればそれがバックアップにも反映され、過去には戻れない。)
逆に、2回分バックアップできる容量があると、例えば週ごとにバックアップ1とバックアップ2に交互にバックアップすれば、何が起きても1週間前の状態には戻ることができるし、そうなれば完全に自動スケジュールで
バックアップを実施することができるようになる。 実際は、例えば次のようなスケジュールでバックアップを行う。
デジタル写真を安全に管理しようと思うとこんな知識も必要だったりして、PC関係の仕事でもしていなければまずワケワカランと思うのだが、
誰でもこの位の安全性を得られる方法はないのだろうか…。
バックアップの設定などをしたことがない人にはわかりにくいと思うが、どこかで上書きをしないとバックアップデータがひたすら増大していくことになる。
それを防ぎつつ極力新しいバックアップを保持できるというのが、2回分のバックアップを取れることの意義である。
…ここまでやるなら、2TBのドライブを購入して、写真だけでなくデータドライブ全体を自動でバックアップできるようにすれば良かったかなぁ、とも思っている。
このHPもそのデータドライブに入っているのだ。 万が一の可能性にしても、育ててきたHPが消えるというのは精神的ダメージが非常に大きい^^;
経験者は語るのである。 |