先日、新機材であるEF50mm F1.4 USMを近所で試し撮り。
EOS10Dでは80mm相当の中望遠ということになりますが、超大口径の魅力であるボケに関しては、ご存知の通り残念ながら80/1.4相当というわけには行きません。
逆に、ボケにくいAPS-C機だからこそ明るい単焦点が欲しくなるというのも事実。また、シャッター速度に関して言えばスペック通り大口径ズームの4倍稼げるわけですから、中望遠でありながら日陰などでも手持ちで撮れるというのはこの上なく便利です。
で、実際に試写してみた印象ですが、当たり前だけど「被写界深度が薄い!」。このくらいのレンズになるとEOS10DのAFはもはや信用できず、MFでのピント微調整が必要なシーンがかなり多くありました。でも、そんな時こそフルタイムマニュアルフォーカスが大いに役立ちます。私はキヤノン使いでありながら長らくUSM未経験で、ちょっと前に購入したシグマ30/1.4DCが初のUSM&フルタイムMF対応レンズでした。フルタイムMFを使ってみ
て、一部で目にする「AFが駄目ならMFで微調整しろ」という言葉にもちょっと納得した次第です。
そんなわけでAFとMFを兼用しながら撮影したのですが、ピンボケ写真を量産(全カットの1/5位でしょうか)してしまいました。正直、私にはこれ以上深度の浅いレンズは使いこなせそうにありません。もっとも、50/1.4で十分に主被写体を浮かび上がらせた描写は可能ですので、これ以上は必要ないと感じたのも確かです。感覚的には
、200/2.8クラスを使っているのと同じくらいのボケが得られる感じです。
以下、試し撮りのカットを数点。すべて絞り開放による撮影です。2枚目のバイクの写真で明暗差の激しい部分でのパープルフリンジがちょっと気になりますが、それを除けば良い描写だと思います。
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