今私が必要としているレンズは、広角側がより広い大口径標準ズームと、デジタルで使いやすく軽い大口径望遠ズーム。前者は来年にトキナーからAT-X165(16-50/2.8DX)が発売される予定で、心待ちにしています。
望遠ズームは先にシグマ50-150/2.8DCが出ていますが、いまいち評判が良くありません。そんなわけでトキナーAT-X535(50-135/2.8DX)のレビューを待っていたところ、やっと出ました。
【伊達淳一のレンズが欲しいッ!】トキナー「AT-X 535 PRO DX 50-135mm F2.8」
描写性能はまずまずで、135mm端での口径食の影響によると思われる周辺部のボケの形がちょっと気にはなりますが、手持ちのEF80-200/2.8Lと入れ替えても十分我慢(?)できそうな画質です。
しかし、結論を言うと、私はこのレンズを買いそうにありません。なぜなら、上記レビューでも取り上げられていますが、逆光時のフレアがはっきり出過ぎるからです。望遠レンズでは太陽を画面に入れたような構図にすることもあり、こういうシーンではほとんどのレンズで多かれ少なかれゴーストが発生すると思いますが、現在使っているEF80-200/2.8では、あえて絞りを開放にすることでゴーストの形状をほぼ消すことができます。
聞く限りでは、現行のEF70-200/2.8Lやシグマ70-200/2.8も逆光には弱いという話。だとすれば、旧式のEF80-200/2.8Lの方が逆光性能は高いのかもしれません。なかなか全ての条件を満たすレンズはありませんが、大口径望遠ズームに関しては当面EF80-200/2.8Lを使い続ける決心が付きました。これに比べて軽くて小さいデジタル専用は魅力だっただけに残念ではあります。
下の写真は、登ったばかりの太陽の強烈な反射を入れて撮ったもの。EF80-200/2.8Lで絞りを開放にしてゴーストの形を消しています。その代償としてフレアが出ますが、意図しないゴーストが写ってしまうよりはずっと良いと思います。
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