そう、遂に念願のシグマ24mm F2.8 SUPER WIDE IIを手に入れたのです。
それはなんぞや?という方のために説明すると、シグマには24mm F1.8 EX
DGというレンズがあり、最短撮影距離18cm・最大撮影倍率は1:2.7(0.37倍)という「寄れる広角」です。
私は広角レンズ好きなのですが、被写体にかなり寄って撮ることが多いです。
わざわざ広い背景が写る広角を使うのは、やはり写真には主題が必要ですし、その上で周辺の状況までデフォルメして取り込めるところが広角の楽しさです。
その点では「寄れる広角」はまさに欲しくて仕方ないものです。
しかし、24mm F1.8 EX DGは大き過ぎるのです。 大口径でない標準ズームより大きいです。
重さも460g以上と、これまた標準ズーム以上。 画質がどうかという以前に、私はこのサイズの広角単焦点を使う気にならない…。
で、そこで出てくるのがシグマ24mm F2.8 SUPER WIDE IIという古いAFレンズです。
これまた最短18cmとものすごく寄れて、大きさと重さはEF24mm F2.8と同じ程度でとてもコンパクト、重さは240g以下。
明るさは大口径標準ズームと変わりませんが、寄れるという特技を考えれば文句はありません。
そして、このレンズを今使おうと思うと困ったことがあります。 そう、シグマの古いEOS用レンズはデジタル一眼レフではまず正常に動きません。
当時レンズ側のファームウェア(いわゆる「ROM」)のアップデートサービスがありましたが、既に在庫は払底しており、今からこれをやってもらうことはできません。
このレンズの場合、恐らく出荷時からデジタルに対応したROMを搭載しているものはないので、私のようにデジタル一眼レフで使うことが目的の場合、「以前のオーナーがデジタル対応ROMへの交換サービスを受けたもの」以外は使えないということになります。
シグマの古いレンズには結構面白いものがあったりするので、「もっとも古いシグマが動かない」EOS使いであることを呪ったり…。
そんなわけで、欲しい!と思いながらも巡り合うことができずにいたのですが、遂にヤフオクで、比較的新しいEOS
Digitalで動作していたという出物を発見。 「絶対落札する!」という姿勢で臨み、ついに(そして予想より安く^^;)ゲットしました。
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ついに手に入れた、デジタル対応のシグマ24mm F2.8。 単焦点らしいコンパクトさがイイ! |
ROMは恐らく最新なのに外見があまりにもボロかったので、手元にあったデジタル非対応の同レンズの外装部品を移植しました。
鏡筒側面とAF/MF切り替えスイッチ部のネジを外すだけで光学系には触れずに交換できました。
そして、ちゃんと専用フードも付いています。 「SIGMA PERFECT HOOD」なんていうダサ…いや大袈裟な文字が書かれています。
驚くのは、花形のパーフェクトフード(笑)であるにも関わらず、フィルターネジ部にスナップ式で装着する方式で、明確な位置決めはなく、使用中にも回ってしまう可能性があること。
もっともこれは、今使っているEF24mm F2.8のバヨネットフードも平気でズレるので、むしろマシな位。
問題は、私はほとんどのレンズにプロテクトフィルターを常時装着していますが、このレンズの場合専用フードを使おうと思えばプロテクトフィルターの上にフードを装着することになり、もしこれが本当に「パーフェクトなフード」だったらケラレるということです。
こればかりは試してみるしかありません。
…いやしかし手に入って嬉しい。 なんだかんだでEOS5D入手以降ずっと探していたような(笑)
このサイトのどこかにある、自分が欲しいブツのオークションでの出品を常時チェックするためのページでもこのレンズは筆頭でした。
画質は、この時代のシグマだということを考えると何かしら落とし穴(笑)がありそうですが、室内で試した限りだと少なくとも中心部は開放でも結構シャープな模様。
周辺画質が必要な時というのは絞れば済むことが多いのであまり気にしていませんが、まぁF11とかまで絞って問題があるレンズはそうそうないでしょう。
ホント、フルサイズデジタルになって絞り開放で撮るシーンというのはほとんどなくなりました。
あとは古いシグマでよく言われる逆光性能ですが、CAPA交換レンズ(いわゆる西平本)で言及されている位なのでかなり弱いものと思われます^^;
もっとも、今使っているEF24mm
F2.8も相当逆光には弱く、これまたパーフェクトに近い専用花形フードでカバーしている感があるので大差ないとも言えます。
私が単焦点に求めるのは、画質よりも、ズームにはない特殊技能…マクロ性能とかソフトフォーカスとか明るさとか…です。
今時ズームの画質で困ることもそうないと思いますので、その特殊技能のためにズームにプラスして持って行く気になる小ささ・軽さというのはとても重要。
あと、スナップ撮影では撮影スタイルとして単焦点を使いたいことがありますが、やはりそういうときは巨大で目立つレンズは使いたくないんですよね…。
なお、このレンズはレンズレポートで詳細なレビューをする予定です。
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