こんなの来ました…
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レンズじゃないですよ、ボディです |
今日カメラ屋に行ったら、 「ストロボポップアップ不良、付属品バッテリー1個のみ」というEOS
30Dが1万円以下の値段で売られていたのだ。 私がかつて愛用していた名機EOS 20Dの改良版、
個人的には今でも十分使える性能を持っていると思っている機種である。
その20Dを譲ってくれたs.kさん、
ご無沙汰してますがお元気ですか?
こうなると、 手を伸ばすかやめておくかは、 「自分がEOS30Dを欲しいかどうか」ではなく
「何とかして救済して生き返らせられないか?」になる^^; 多分、 ジャンクカメラ収集癖のある方などにも共通する感情かと思う(笑)
私はEOS以外はあまり知らないが、 ポップアップ不良というのは結構目にする不良である。
というか私が以前使っていたEOS10Dもストロボが上がらなくなった…。
私の10Dはポップアップすべきシーンでも完全に沈黙という「内蔵フラッシュなんてありません!」状態だったが、
この30Dはポップアップすべき状態になると「カチッ!カチッ!」と、 ポップアップしようと頑張る気力はある状態だった(笑)
なお、 初めて見たが、 EOS Digitalでは、
ポップアップしようと頑張った結果ポップアップ完了を検知できないと液晶に丁寧にメッセージが出る。 つまり「おまかせモード」(モードダイヤル□)やシーンモードでの自動ポップアップに失敗するとエラーで撮影できない。
この状態に陥る原因はいくつかあるだろうが、
最も軽いものでは単に内蔵ストロボ内部とボディが粘着性のゴミなどでくっついてしまっているだけということもある。 これなら修理は簡単、
手でアシストするなどして何とかポップアップさせられれば、 あとは内部を掃除するだけ。 そして実際このEOS30Dも、
内蔵ストロボが開いた際の内部をアルコールで清掃してやると何の問題もなくポップアップするようになった。
付属品については、 不可欠なのはバッテリーチャージャーだろうが、 私のメインカメラはEOS
5Dなので共用できる。
・・・
さて、 無事動くようになったEOS30Dを手にしてみると、 EOS
20Dを使っていたせいで驚くほど何も感じるものがない(笑) そういえば液晶が5Dと同じ位の大きさにはなっているな、 としばらくして気付いた程度。
当時は液晶の色が悪いとか言われていた気がするが、
ヒストグラムや白飛び警告と構図を確認するのが主な目的の(私は、ね^^;)デジタル一眼の液晶なんぞ、
屋外の視認性が良くて大きければ何でもいいのだ^^;
そもそもEOS 30Dというのは「EOS 20D' (ダッシュ)」とでも言うべきカメラだと思う。 20Dと素子も同じ、当然画質も同じ。
ボディ性能、サイズ、重量にも大差なし。
20Dを使っていて30Dが羨ましいと思った点はあったが…というか最初からその仕様で出せと思ったというのが正直な所^^;
それは第一に、 20DのRAW撮影時の連続撮影枚数がたった6枚だという点。
景色の中を通過していく列車などを「散写」しているとすぐバッファフルになってしまうのだ。
10Dまではシャッター半押し中はCFへの書き込みが止まるという仕様で、
それが20Dで解消されたのでバッファは少なくて良いと判断したのかもしれないが、 キヤノンが20Dから30Dへのモデルチェンジですかさず改良してきた数少ない点なので、
やはり要望は多かったのだろう。
他に、
30Dではそれまで散々要望されていたスポット測光がやっと(キヤノンとしては嫌々?)付いたけれど、
現実的にはデジタルカメラでそこまで厳密に露出を測ることの意義がどれほどあるかは私としては疑問。
そこまで露出にこだわる人がデジタルを使っていたらテスト撮影するでしょ?っていう。
画に関する部分ではピクチャースタイルに対応したのが一番大きな…というか20Dからの唯一の変化だと思うけれど、
ピクチャースタイル対応前の機種である20DでもRAWで撮ればピクチャースタイルを適用できるようになったので(ここだけはキヤノン偉い!と思った)
RAWでしか撮らない私にはこれも全くどうでもいい点であった。
それでもとにかく、 30Dは評価の高い20Dの欠点を地道にリファインした機種であることには間違いないので、
今時奇特にも20Dや30Dを購入しようとお考えの方には迷わず30Dをお勧めする。 30Dは名機20Dの完成形なのだ^^;
ところで、 私は未だにメインカメラ故障時の予備機としてEOS Kiss Digital N
(以下KissDN)を所有しているし現役なのだが、 EOS Kiss DigitalシリーズはKissDNから大幅に機能が増えた
(大人の事情で封印されていた機能が解禁された^^;)ため、 できることは20DもKissDNもほとんど変わらない。 つまり、
バッファ容量を除けば予備機という程度の使い方ならKissDNでも十分なのだ。
20D/30DとKissDNを実際に使ったときにパっと思い付く相違点は、
背面電子ダイヤルの有無の違いで中級機の方が露出補正がしやすいとか、 いちいちメニューに入らなくても調光補正をいじれるとか。
一般的には大きな差であろう連写速度の差(5枚/秒と3枚/秒)は、
鉄道の撮影などではどちらも「単写で1枚に集中した方が安全」という結論に至るのでどうでもいい点であった。
秒5枚の20Dから秒3枚の5Dに何の躊躇もなく乗り換えたほどですから^^;
些細な点では記録方式をRAW+JPEGにした際
KissDNではJPEGが最大サイズ・最高画質しか選べない、 なんていう奇妙な制限があるが、 他の点も合わせ、
メイン機ならば気になるかもしれないが 「メインカメラが出先で壊れた時の保険」(一度経験…) とか、
あんまりデジタル一眼レフを持ち出す気にはならない外出だけどとりあえず… といった使い方だと全然決定的な要因にはならない。
で、 悩むのが、 サブカメラをKissDNからこの30Dに置き換えるか、 ということ。
所詮はメインカメラが出先で壊れたときの保険というのが主な役割なので、 軽くて小さい方が有利なのだ。 ましてや画質も機能も大差なしとなれば。
30DよりKissDNの方が300g以上軽いし、
最後に予備ボディをカメラリュックに押し込むときの難易度^^;はかなり違うと思う。
以前初代Kiss Digitalを予備機にしていたことがあるからわかるのだが、
Kissにしては大柄な初代より、 グリップを犠牲にして小型化したKissDNの方が収納性はかなり良かった。
ただし、 改めて覗いてみると、 やはりファインダーの見やすさは30DとKissDNではかなり違う。
半分以上はファインダーが理由でAPS-Cからフルサイズに乗り換えたというほどファインダーの見やすさを気にする私だが(そのためにマウントを乗り換えようとは思わないが)、
そういう点では入門機と中級機には数値上のファインダー倍率の差だけでなく選択に迷うだけの差はあるということだろう。
予備機の話に戻ると、 30Dは5Dとバッテリーやレリーズが共通なので、
予備機が必要なときでも持って行く荷物の数は減らせる。 消耗品のくせに結構値段が高いのがバッテリーでもあるし。 逆に、
走ってくる鉄道を相手に三脚に違った構図で2台のカメラを構えておいて同時に撮影、 みたいなことをやろうと思えばRS-80N3のような、
Kiss系用に比べて「ぼったくり価格の」N3系のレリーズをもう一つ持たなければならない。 最近は互換品が出てきて安く手に入るようにはなったが。
ちなみにKiss系用のRS-60E3は中野あたりに行けばいつでも500円位で転がっている。
なぜかうちにも箱付き未使用品が1個眠っている^^;
今日はそれ以外にも秘密のアイテムをゲットしたのだが、 それはいずれ雑記帳などでお知らせするつもり。 |