前から欲しかったのですが、ついにスマートフォンに買い換えました。機種はウィルコムのAdvenced/W-ZERO3[es] (WS011SH、以下「アドエス」もしくは「Ad[es]」)。
欲しかったのになぜ買っていなかったかと言うと、
汎用性の高いスマートフォン(W-ZERO3シリーズやWILLCOM 03のようなWindows
Mobileを搭載したもの)は、普通に電話としても使うには色々と難点がある、という悪い情報だけが耳に入っていました。フリーソフトでカスタマイズしないと使い物にならないとか、それらの相性で電話が受けられなくなるとか、毎日一度はリセットしないと駄目とか…。
そんな悪い噂ばかり聞いてきたので、最近主流の端末の割賦販売…端末代金を毎月分割して支払う代わりに、ほぼその金額と同じ費用を毎月の利用料から割り引くもの…ウィルコムの場合WVS
W-VALUE SELECTと称しています…で買う気にはなりませんでした。
というのは、このテの販売方法の場合、分割払いの支払い期間中(WVSの場合2年間)の間に機種変更(や解約)をするとその時点で割引は終了となり、端末代の割賦の残りを正規の金額で支払うことになるからです。従来の、新機種に買い換える人の端末代をそれ以外の契約者が背負う異常なシステムよりは余程健全
なのですが…。
で、それを踏まえた上で、私はマトモなものなら平気で2年くらいは使いますが(実際、前の機種WX310K「京ぽん2」は発売日に購入し2年半ほど使いました)、スマートフォンに関して上記のようなコワイ話を聞かされていたので、「使い物にならなかったら気兼ねなく乗り換える」ために、2年間使
わないと結構な金額になるWVSの新品ではなく、毎度おなじみのヤフオクで中古品を手に入れて「持ち込み機種変」をしました(持ち込みでの新規契約や機種変更はウィルコムプラザかウィルコムカウンターでできます)。
より小型化されたWILLCOM 03
(WS020SH)が出ていますが、↓程度のサイズを許容できるならAd[es]の方が操作性はいいです。オークション等で手に入れれば安上がりですし。
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スマートフォンで気になる人が多いであろう大きさ。やっぱり万国共通の比較対照はタバコってことで(笑) |
キーボードをスライドさせたところ。これこそ私の求めていたもの!(ケータイでメール打つの嫌いなの^^;) |
さて、届いた翌日に持ち込み機種変更し、実際に使ってみると、聞かされていたほど大変なものでもなく、そのままでもちゃんと普通に使えます。800×480ドットという高精細画面は、かなり普通にPC向けサイトを見られます(パケット代が格安なウィルコムならでは)。
まぁ、世の中の口コミの類の情報は悪いものばかりが目立つということで、ハッキリ言えば実際は「恐るるに足らず」です。ハード寄りのフリーソフトなどを導入しなければ特にトラブルもありません。
確かに使い勝手を向上させられるソフトが色々と存在しますが、これらは「自由にカスタマイズできるスマートフォンだから入れてしまう」のであって、普通のケータイの使い勝手が気に入らなければ単にお手上げ、
諦めて我慢して使う、ということになるだけです。ですから、それで気が済む人ならば大したトラブルにも遭わないものと思われます。
さて、私がAd[es]を選んだのには、二つの理由があります。まずは、一世を風靡した初代W-ZERO3初代以来のDNAであるスライド式キーボード。私はケータイのテンキーで文章を打つのが大嫌いなのです。メールの返信くらいなら最低限の文章(「了解」とか「xx時に帰る」とか)で済みますが、積極的に掲示板などに書き込む気にはなりませんでした。Ad[es]のキーボードでは、結構サクサクと文章が打てます。パケット代が格安なウィルコムなら、移動中に2ちゃ○ねるに常駐しても安心です(笑)
文章に関しては、HPの1ページ分くらいなら十分打てると思います。Ad[es]に搭載されているATOKはデスクトップのMS-IMEなんかよりよっぽど賢いという感じも…。
もうひとつは、地図などのアプリケーションが使えるということです。インターネットを使った地図情報サービスは色々ありますが、電波が入らなければそれで終わりです。私は昔から昭文社の「Super
Mapple Digital」を愛用しています。これはPC用の他にWindows Mobile用のソフト(Pocket Mapple
Digital)が付属していて、PCから任意の範囲の地図を切り出して転送して使います。
で、モバイル環境でいつでも地図を参照できると、写真撮影に行った時の場所探しやロケハンに重宝します。色々ある地図ソフトの中でこのソフトを愛用している理由は、もちろんWindows
Mobileに対応していることもありますが、モバイル版でも単に地図を見るだけでなく「カスタム情報」という機能で地図上にコメントを書けるので、良さそうな撮影地を見付けたら「○○の景色
午後順光」などとすぐに記録できるので、ロケハンには最適なのです。そして、その情報はPCと共用でき、メモと一緒にその場所で撮った参考写真を記録することもできます。そして次回の撮影時にそのデータを持ち歩けば…というわけです。
地図以外では、私は鉄道を撮影する時は時刻表をEXCELで編集してから印刷して持ち歩くのですが、PCで作ったEXCELのファイルを転送すればWindows
Mobile機でも見ることができます。ウィンドウ分割で上りと下りを一画面で見られるようにしておけば万全です。
と、以前はこのような使い方をしていたのですが、他の部分での使い勝手が悪いのでPDAを使い続けるには至りませんでした。しかし、Ad[es]のような機種なら、どうせ持ち歩くケータイでそれが実現できるのですから、使わない手はありません。
逆に、「大は小を兼ねる!」なんて思ってネットブックなんかを買ってしまうと、結局持ち歩かなくなることは間違いありません(私だけ?^^;)
更に、スマートフォンのメリットとして、PHSと一体化したことでGPSが無くても位置情報でおおよその現在地を表示することができます。
と夢が広がるスマートフォンですが、私が持っている古いバージョンのSuper Mapple Digitalに付属のPocket Mapple
DigitalはAd[es]で動かない…。まぁ、古いバージョンはPHS位置情報にも対応していないので、最新版を購入しようと思います。
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