今週は非情な日曜移動での岡山への出張だった。
前回は夜遅くに着くように行ったのだけど、 今回は早いうちに移動して岡山周辺の鉄道を撮影することにした。
ローカルっぽい路線では津山線と吉備線があり、 今回は吉備線にした。
吉備線は岡山駅と総社駅を結ぶ非電化のJR路線。
総社駅は、 倉敷から北に伸びて鳥取県米子市に至る伯備線と交わる駅だ。
吉備線沿線はのどかではあるが住宅も多い。
なお、 吉備線には「桃太郎線」というなかなかダサ…いや親しみやすい愛称が付けられている。
岡山はとにかく何でもかんでも桃太郎押しだ。
ちなみに岡山駅前の大通りは「桃太郎大通り」。
…さて今回は、 乗車券を吉備線の吉備津駅まで買っておいた。
自宅からだと岡山まででも吉備津まででも乗車券の値段は同じ。
会社のゼニで少しはウサ晴らししてやろうというわけだ。
そして泊まるホテルが岡山駅直結なので、 新幹線を降りたら一度改札を出てホテルに荷物を預け、 再び駅に戻って吉備線に乗る。
コインロッカー代をケチるための方策である(笑)
岡山からキハ40に揺られること20分ほど、
田園風景が望めそうだと目星を付けておいた吉備津駅で予定通り下車。
田んぼが広がっていそうな方向に歩いていくと、 道沿いの斜面に急な階段があった。
これは登ってみるべきだろう。
風光明媚とは言えないが遠くまで見渡せる。
まずはここで撮影。
一方面で30分に1本、 両方面なら15分に1本キハ40が通るというのは、
もしかしたら西日本では結構あるのかもしれないが東日本民には驚きだ。
側窓が無塗装の武骨なユニット窓に交換されているのがやや残念だけれど…。
撮り終えて少し行くと、 当初の狙い通り水田が広がっていた。
岡山ではちょうど田植えの時期のようだった。
私が本格的に鉄道を撮り始めたのは房総半島なので、 温暖な場所では田植えと言えば5月なのだと思っていた。
そうそう、 持って行ったカメラはPowerShot G1X MarkII。
EOS5D MarkIII と EF35-350mm F3.5-5.6L USM を持って行こうかと思っていたのだが、
4泊分の衣服+仕事道具があっては一眼レフが収まるスペースは無かった。
それでも、 デジタル一眼に全く遜色ない画質で撮れる G1X MarkII は安心感がある。
RAWで撮ってEOSと同じく Digital Photo Professional で現像できるというのも、
ますますデジタル一眼との垣根を感じなくて済む要素だ。
同じく吉備津で、 駅から少し歩いた跨線橋から。
この写真は、 PowerShot G1X MarkIIにオリンパスの1.7倍フロントテレコン
(TCON-17) を装着して約200mm相当で撮っているが画質には全く問題無い。
ただしTCON-17が結構デカいので、 荷物としてはミラーレス一眼+高倍率ズームと大差ないのだけど。
その点ではPowerShot G3Xは便利そうだなぁ (ボソッ
撮像素子は1型にスペックダウンしてしまうけど。
あとレンズも暗い。
G1X MarkIIの1.5型センサー + F2.0-3.9レンズに比べると、 G3Xの1型センサーとF2.8-5.6の組み合わせは、
実用上は2段分位暗いのと同じと考えなければならない。 ボケでも高感度性能でも、 その他全てにおいて。 高感度性能が低いということは、
同じ画質で撮ろうと思ったら低い感度で使う = シャッター速度も遅くなるわけだ。
まだ時間があるので、 吉備津の2駅先の足守駅まで行ってみる。
後で調べたら、 岡山まででも吉備線の終点の総社駅まででも乗車券の値段は同じだった。
最初から総社まで買っておけば良かった…鉄ヲタ失格の大失態である。
それはさておき、 この辺りでは田園地帯の築堤の上を走る。
このラッピング車両は、 桃太郎押しの岡山県の桃太郎線だから、 当然(?)
桃太郎ラッピングである。
記録鉄ならラッピング車両もその時代を反映していて面白いかもしれないが、
言うなれば「風景鉄」である私としてはやはり国鉄首都圏色(朱色一色)が来てほしかった…
足守駅のすぐ近くには、 あまり景色が良いとは言えないが鉄橋がある。
翌日からの苦役に備え、 日も傾いて来たのでこの辺りで岡山に引き上げることにした。
最初に書いた通りこの日から宿泊するホテルは岡山駅直結なだけあってホテルの部屋からは鉄道が見放題なのだが、
今回はまさに吉備線のホームが真下に見下ろせる部屋だった。
吉備線は日中は2両編成だが朝夕にはキハ40の4連も見られる。
同じトレインビューでもちょっと味気ない東京近郊と違って、
もちろん新幹線も見えるが、 元祖振り子式381系や吉備線・津山線のキハ40一派といった国鉄型、
瀬戸大橋を渡って四国に向かうJR四国の新鋭特急気動車やマリンライナー、 寝台電車サンライズ瀬戸・出雲…
と多種多様な列車がひっきりなしに発着する。
鉄ヲタの皆様、 岡山旅行の際は是非ヴィアイン岡山へ。
駅前の他のホテルより500〜1000円程度高いが、 部屋は綺麗で機能的なので純粋なビジネスホテルとしてもベストに近い。
なお、 ここ1ヶ月でたまたま南・北・東と鉄道が見える全ての向きの部屋に泊まることになったが、
鉄ヲタ向けには駅構内が一番良く見える北向きがベスト。
上の写真がそう。
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