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この日は予定通りかなり早起きをして、船が出るかどうかを確認しに食堂へ向かうと、途中でKさんとすれ違い、船便は無事出るとのこと。これで安心して朝食が食べられます(大原からになってしまうと朝食の前にバスで上原を出なければならなってしまいます)。この日は、9時着の船で石垣へ戻り、9時15分発の船で小浜島へ向かい、その後さらに黒島でシュノーケリングをするというタイトなスケジュール。Kさんと共に8:20の船に乗りました。所要時間は40分なので船の乗り換えには間に合う予定だったのですが、やや船が遅れ、石垣に着いたのは9:10頃。小浜行きの船まであと5分しかない!
接岸中の船の窓から「ちゅらさん号」と書かれた船を発見し、Kさんの「あの船だよ!」という言葉に押されるように、まずは船まで荷物だけ持って行ってしまってからチケットを買おう(そうすればちょっとくらいは待ってくれるはず…)という算段でした。接岸後、Kさんとのお別れの言葉もそこそこに「ちゅらさん号」へ荷物を抱えてダッシュ。荷物を置いて乗船券売場へ走ります。即刻チケットを買い荷物の元へと戻ると…係員の人が「ああ、安栄だ…」と一言。石垣からは「八重山観光フェリー」と「安栄観光」の二大船会社から船が出ていて、私が買ったのは安栄観光のチケット。先ほどの「ちゅらさん号」は八重山観光フェリーの船だったのでした。再び荷物を抱えて安栄の乗り場へ向かうと、既に船は出港体勢。離岸中の船の先端から乗せてもらい、ぎりぎりセーフ(厳密にはぎりぎりアウトとも言う…)。
船は25分ほどで小浜島に到着。あまり見る所もないだろうと思っていたので、1時間だけ原付をレンタルして、2箇所ある展望台に向かいました。展望台は、想像はしていましたが、あまり高さがないのでありきたりの(!)エメラルドブルーの海が見えるだけ(慣れとは恐ろしいもので、数日もいると「海とは当然こういう色」だと思ってしまうのです)。最初の展望台では何枚か写真を撮って、次の「ちゅらさん展望台」へ向かいました。こちらも特別何が見えるわけでもなく、1時間コースにしたのは正解だったな…などと思いつつ港へ戻りました。
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基本的に何もない。あるのは牧草地と放牧されている牛くらいのもの。 |
珊瑚礁の青い海をバックに牛が草を食むというのは島でしか見られない光景。 |
のびのびと放牧されている牛たち。 |
何もないだけに、のんびりとした時間が流れる。私は原付でしたが、疲れるのを覚悟の上で自転車も良いかも。 |
石垣島へ戻ったのは11:30頃。黒島行きの船は12:30発で1時間ほど時間はありましたが、飲食店を探すのも面倒なのでコンビニで食料を仕入れることにしました。
そして13時頃黒島に到着。黒島は平坦なのでレンタサイクルを借りて、シュノーケリングに良いという仲本海岸を目指します。20分ほど自転車をこぐと仲本海岸に到着。まずは陣地の確保と腹を満たしてから海に入りました。仲本海岸は潮が引くと珊瑚礁の巨大なプールが出現するので、まずはそこでシュノーケリング。しかし、プール状になっている所はあまりサンゴが美しくありません。しばらく泳いで休憩。が…寒い。天気は良かったのですが、やはり4月下旬では沖縄とはいえ水温が低いようです。予想より綺麗でない海と寒さのせいで泳ぐ気がみるみる減少していきますが、ガイドブックによると「アウトリーフは急激に深くなっていて大型の魚なども見られる」とのこと。もう一度やる気を出して、今度はリーフの外側へ向かいます。潮が引くと現れる、海岸からアウトリーフへ向かうサンゴで出来た道のことを「ワタンジ」といいますが、ここのワタンジは100m以上と結構な距離があります。いちいち海岸へ戻るのも面倒なので休憩時用のタオルとタバコだけビニール袋に入れて、「アウトリーフへの拠点」を確保しました。そしていよいよリーフの外へ。リーフ内はせいぜい水深2〜3mですが、リーフの外は急激に深くなります。同じくガイドブックによると「波や潮の流れが強いことがあるので注意」とのこと。まぁ足ヒレがあれば流れがあっても大丈夫だろうということで、リーフ外の深い海へ向かいました。こちらは深い海の底が青く見えて綺麗で、確かに大型の魚もいました。しかし、プールに比べて更に水温が低く、さらに拠点がビニール袋一つなので流されると見失うということもあってすぐに休憩。やっぱり寒い…。寒がりの私は「もういいや…」というわけで、早々に海岸へ戻りました。
ところで、黒島に着いた時に帰りの便の時間を見てみると、私がネットで調べた17:30黒島発という船がありません。この日は計画より1時間ほど早い船で帰るしかありませんでした。ネットの情報が最新とも限らないあたりはさすが南国ですので、現地での確認は必須です。(が、最後にこの「予想外」に救われることになります…)
泳いでみての感想ですが、黒島といえば仲本海岸、と言われる割にあんまり大したことなかったかも…。アウトリーフは綺麗ですが、西表の「星砂の浜」の方が色々な海の表情を楽しめます。仲本海岸までは自転車で移動できるので石垣から日帰りをするには便利なのですが、やはり「どうせ行くなら西表島」と思いました。西表島というと随分僻地なイメージがありますが、実際は石垣島から40分程ですので、黒島とそう変わりません。ただし、西表だと上原から星砂の浜までは一日数本のバスを利用するか、例の西部レンタカーあたりで車かバイクを借りるか、ヒッチハイク(笑)をしないといけないので面倒ではありますが。
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黒島の桟橋にて。マリンブルーに白い船体がまぶしい。 |
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さて。予定より早く石垣島に戻ってきたので、経費節約のため、当初はタクシーで向かう予定だった空港まで路線バスで行くことにしました。えーと、バスの時刻、バスの時刻っと…(事前に行動予定表やバス・船の時刻などをプリントアウトして持って行っていました)。ちょっと早めに空港に着くけど時刻表通りにバスが来るとは限らないので(渋滞もないのに…)、早めのバスに乗ることにしました。で、飛行機の時間は…っと。予定表によると18:55石垣発。一応航空券(の引換券)も調べてみようかなっと。18:15石垣発…あれ?
というわけで、計画表通り17:30に黒島を出ていたら帰りの飛行機に乗れないという事態に陥っていたはずだったのでした。自称完璧なプランニングをしていても肝心な所が間違っていると元も子もないね〜^^; というわけで結局はちょうど良い時間に空港に着き、石垣〜那覇はまだ陽が出ていて珊瑚礁が見られそうだったので窓側、那覇〜東京は日も沈んでいるし時間も掛かるので通路側の席を確保し、危うくはありましたが無事東京へ帰ってきました。
全般的に「寒かった」今回の八重山旅行。やはり、行けるなら夏のほうが良いですね。ツアーの値段なども考慮したベストシーズンは6月下旬だそうです。この頃には沖縄はすでに梅雨明けしていますし、これ以降ツアー代金はうなぎ登りに高くなっていきますので。 |