半年ほど前からイー・モバイルの回線を契約している。
端末を購入して契約すると、特定の料金コースでないと端末が割高だったりするので、バリューデータプランを「年とく割2」で契約してUSIMだけを購入し、オークションで数百円で手に入れたUSBデータ端末にこのUSIMを入れて使っている。
このUSIMだけの販売というのは、NTTのWiFiルーター貸し出しサービス「光ポータブル」向けのもののようだが、「光ポータブル」を申し込んでいなくても購入することはできる。
このプランは月300MB(約246万パケット)まで\2,580/月(年とく割2の場合)と、月の利用パケットがこの範囲内に収まるなら割安なプランで、
私はまさにそのパターン。
他キャリアを含めパケット量を気にせずに済む完全定額は\3,880/月からあるが、これは2年契約の場合で、発展途上というより未完成のモバイルデータ通信では2年契約というのはあまりにもリスクが大きい。
…さて、私は月に10回程度ネットワーク回線のない場所にいる必要があるのだが、家で暇つぶしをしているのとは違うので調べ事や息抜きのとき以外は通信は発生しない。
なので1日で20MB程度の通信量のことが多く、月10数回までなら定額パケット数以内に収まる。
ただし、画像を圧縮するプロキシーを通している。 そうでないと不意にデジカメのピクセル等倍画像など開いてしまうと数回で定額範囲を超えてしまうので…
それ以外にウィルコムのスマートフォンを月20万パケット(約25MB)まで定額というプランで契約しているが、10万パケット以下しか使っていない月が多い。
つまり、上記のPCでの利用とスマートフォンを合わせても246万パケットという範囲に収まる月が大半ということになる。
最近のスマートフォンはテザリング(WiFiルーターになる機能)に対応しているものが多く、スマートフォンがあればPCを始めあらゆるWiFi機器をネットに接続することができるが、ドコモやauはテザリング使用時のパケット代上限がスマートフォン単体での利用時より倍近くも高く設定されている。
とにかくPCでは使って欲しくないらしい。
その点、イー・モバイルは、スマートフォン単体だろうがテザリングでPCが繋がっていようが区別しない。
ということはイー・モバイルから私にとって「使える」スマートフォンが出ていれば万事解決なのだが、
私の大好きなQWERTYキーボード付きであるem・oneは今使っているAdvanced W-ZERO3
[es]と同じ世代で今となっては色々と不便がある。 その上、何と最新機種は3G通信非搭載というとんでもない方針で来やがった^^;
3G通信機能がないというのは、要するにただの汎用タブレットPCをイー・モバイルブランドで売っているだけである。
3大キャリアに比べれば弱小なイー・モバイルであるから、端末ラインナップが貧弱なのは仕方がない。
モバイル無線LANルーターであるPocket WiFiを使って、後は勝手にどうぞ、ということなのだろう。
ならそうしよう。
パケット無制限のコースでないと端末が割高なので、どこかで自前でPocketWiFiを手に入れて、今までのUSIMを挿入するという方向で。
私はモバイル回線に月4千円も5千円も払うほど気前は良くないのだ(笑)
…というわけで、秋葉原で中古端末を扱っている店を何軒か覗いてみると、ソフトバンクモバイルのモバイルWiFiルーターであるC01HWが安価で売っていた。
使用感がない上に元箱付きでショーケースの中で山積みになっていたので、中古というより何らかの事情でほとんど未使用の端末が大量に流れてきたものと思われる。
このソフトバンクモバイル C01HWは、本来探していたイー・モバイルのD25HWと基本的に同じモノである。
SIMロック(別キャリアのSIMで動作しないようにするプロテクト)が掛けられていてSIMロックフリーではないのだが、一時ソフトバンクモバイルがイー・モバイル回線のMNVO(簡単に言えば回線の借用)定額用USIMと自社のパケット「代」無制限USIM
…つまり完全従量制:恐ろしくて誰も使わん… を抱き合わせで売っていたという経緯からか、イー・モバイルのUSIMに限っては使うことができる。
モバイルデータ通信は「大人の事情」だらけだよなぁ。
ソフトバンクがイー・モバイルの回線をMVNOで提供し、ウィルコムがソフトバンク回線をMVNOで提供する、といった具合。
ソフトバンクはデータ通信ユーザーを抱き込みたいが自社回線の帯域は足りないとかそんな事情だろうか。
|
ソフトバンクモバイル C01HWに… |
|
イー・モバイルの赤いUSIMを挿入 |
なお、上記のソフトバンクモバイルが販売していたイー・モバイルのMVNO回線用USIMも色は赤のようだ。
そして、「決して使ってはいけない」恐怖のソフトバンクモバイル回線完全従量制USIMの色は青だそうだ。
パケット代青天井だから青というわけでもないだろうけど(笑)
さて、これで、PCでの通信に加えて、スマートフォンでも通話をしないなら(となると「フォン」じゃないけど…)無線LANさえ搭載していればどんな端末でも使えるという状態になった。
各社の白ROMスマートフォンだろうが1万円以下の中華Androidタブレットだろうが何でもアリだ。
実際はQWERTYキーボード付きが理想なので何でもOKというわけには行かないのだが、既に良さげな端末には目を付けている。
後日談:
…なのだが、肝心の月10回程度の出先で、何といつの間にか公衆無線LANであるWi2の電波が届くようになっていた^^;
私はWi2がサービスを開始した時にキャンペーンで基本料\0、最大\490/月で契約しているのでかなりお得である。
隣が大手チェーン喫茶店なので予想できることではあったのだが、これが半年早かったらイー・モバイルは契約してなかっただろうなぁ…
やっぱりモバイル通信で2年契約というのは後悔する可能性がそれなりに高い。 1年縛りにしといて良かった。
ただし、私の経験上、公衆無線LANサービスの安定度はかなり怪しく、サービス提供スポット(店など)でも接続できないことが多々あるので、常用するならやはり他の回線を確保しておくことは必要だと思うけれど。
|