むしろ「まだだったのか」と言われそうだが、やっとタムロン70-300mm F4-5.6 Di VC USD(Model
A005)(短くなったがまだ長い^^;)が届いた。
これで、遂に私の標準的なレンズシステムが全部タムロンになってしまった。 広角ズームSP17-35mm
F2.8-4 Di、標準ズームSP24-135mm
F3.5-5.6、そして、最後まで未定だった望遠ズームがこのSP70-300mm F4-5.6 Di VC USDに。
もっともこれは、フルサイズに乗り換えて改宗した「大口径ズーム要らない主義^^;」の結果でもある。
フルサイズだと別にF2.8通しズームでなくても大抵の撮影には十分なボケが得られるしISO800位ならあまり躊躇わずに使えてしまうので、重くて機動性の悪いF2.8通しズームをシステムの中心に据える必要もない、という考えである。
その分、その時々の撮影目的に応じて要所に単焦点を入れている。
さてこのレンズ、私は開発発表の時から首を長くして待っていてやっと手に入れたのだけれど、まだあまり試写が出来ていない。
それでもある程度の雰囲気は掴めた。 私の場合、手ブレ補正は2段分は効いているという感じ。
「4段分のはずなのに駄目じゃん」と言われそうだが、そうではない。
一般的にはブレないのは300mmならシャッター速度1/300秒までと言われているが、例えば3/4の確率で1/30でもブレない(約3段分)とすれば、スペックとしては「3段分の効果がある」と謳って良いだろう。
しかし、撮影対象が滅多に出会えない決定的なショットだったら、「1/4の確率でブレる」と言われたらそれには頼れない。
そういうシーンでも「信頼できる」のが2段分という意味。 同じカットを何枚も押さえられる撮影が主な人ならもっと良い評価になるだろう。
ただ、買う前から言っていたのだが、やはり特別な何かを得るためのレンズではない。
効きの良い手ブレ補正、フルタイムMF対応と文句の付け所は無いが、特別びっくりするような画が出てくるわけではない。
あくまで実用本位の優等生である(最近言うことが怪しいヒョーロン家のようになってきたな^^;)。
その点ではビミョーLレンズの代表格(笑)EF100-300mm F5.6Lの方が何か惹かれるものがある。
絶対的な画質がどうこうという意味ではなく。
なお、このレンズはどこまでも優等生で、個人的には望遠レンズで重要だと思う逆光性能は相当良いという感触。
それこそ、もろに晴天の太陽を写してもゴーストはほとんど出なかった。
あと、このレンズで言われている「絞りによって露出が変わる」という噂についても既に検証した。
結論としては「他のレンズでも見られる程度のことで騒ぐようなことではない」。 これは私が知人の個体と自分の個体の両方で試しての結論である。
検証に用いた画像を出さずにそれを言っても信憑性に欠けると言われればその通り。
もちろん検証に使った画像はあるのだが、半端な状態で載せるとそれが一人歩きするのでまだ載せない(エラそーに^^;)。
ただ、言い逃げするつもりはないので、実写画像も含め、追って写真雑記帳に検証結果を掲載する。
さてさて、それはさておき、やっと手に入れて安心していたところにこんな情報が。
実際納期が遅れたので実感としてそう思っていたが、「やはり」という感じである。
このニュースより数日前であるが、タムロンの圧倒的な人気を受けてか、シグマが70-300mm
F4-5.6 DG OSを値下げした。
そりゃ、超音波モーターやらフルタイムMFやらの機能で負けていて、画質にも特にアドバンテージがない以上、売るには値段を下げるしかない。
タムロンが驚きのVC非搭載で出るα用は別として…。 余談だが、私が手に入れたタムロン70-300mm
F4-5.6 Di VC USDの取扱説明書には、未発売のα用についてVC非搭載であることが記載されているので、これは確定と思われる。
万が一に期待したαユーザーの方は残念でした…。 300mm位になるとボディ内手ブレ補正の有無に関わらず光学式手ブレ補正搭載の意義は大きい。
それでもシグマとタムロンの実売価格の差は数千円しかなく、コストパフォーマンスでは明らかにタムロンが上。
手ブレ補正の効きもタムロンの方が良いというのが定説になっているので、やはりシグマは苦しい。
ただ、素早いシグマのことだから、すぐに体勢を立て直して超音波モーター搭載・フルタイムMFの新製品を発表するかもしれない。
それでこそシグマだと思うのだが。
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