先日の日記で触れたEF50mm F1.8のI型だが、早速入手
してしまった。
私は、自分がこのレンズを買うとは思っていなかった。 ご存じEF50mm F1.8IIは新品でも実売価格が1万円を切る超安価レンズ。
それはそれで良いのだが画質そのものに関係ない部分は徹底的に割り切った造りで、それを好まない人も結構いると思われる。
そのためか、絶版のI型は今でも人気があり、中古相場は2万円に近かった。 EF50mm F1.4
USMでさえ中古で3万円程度であることを考えると割高で、当時の定価よりは安いけれど年式(最低でも20年落ち)を考えるとプレミア価格とも言える。
実際、欲しいと思ってもモノが見付かるとは限らず、その点ではやはりプレミアが付いても仕方ない部分もある。
…のだが、「実質より高い」物は買いたくないというのがケチな私の考え方である^^;
しかし、恒久的なものかどうかはわからないが、安定していた相場が最近下がった気がする。
統計的に見られるほどお店での出物は多くないので正確なところはわからないが、オークションでは1万円ちょっとで落札されているものも多い。
中古と新品ではあるが、値段が同じ位なら、グリコのおまけみたいな^^;II型ではなくこちらを選んでも無駄な出費をしたような気分にはならないだろう。
というわけで早速落札!
|
何だかゴテゴテ…
52→58mmにステップアップして58mmのプロテクター(実はUVだけど)と金属フードを装着。
CANONとSONYとKenkoのトリプルネームがかっこわるい^^;
でも、キヤノンのレンズはある程度までは58mmに統一されているので(むしろ52mmというのは例外的)、この方が何かと使いやすいはず。
純正フードもあるのだけど、単焦点にはシンプルなフードを付けたくなる。 |
レンズの造りはEF24mm F2.8とほとんど同じ。 超音波モーター、フルタイムMFではなくAF/MF切り替えスイッチを使用する。
ただしII型と違いAF時にはフォーカスリングは回転しない。
フォーカスリングの構造や感触も24mmと同じような感じで、特に褒めるような物ではないが、 同じ時代のズームレンズほどガサガサしているわけではなく問題ないレベル。
フォーカスリングの回転角度も、II型が90度もないのに対して180度弱あり、 特に1mから最近接の45cmまでだけでおよそ90度あるので、ピントがシビアな近接域でのピント合わせがしやすい。
これは大きなメリットかも。
もちろん、「とにかく写ればいい」「AFお気楽撮影専用」「変わったボディキャップが欲しい^^;」ということならII型でもいいと思う。
いつでも手に入るし、間違って^^;真面目に写真を撮ったとしても、手放しで絶賛できるほどではないが確かに写りはいい。 ただしF1.8はI型もII型も絞り羽根は5枚なので、状況を考えないと背景が全部五角形になる(笑)
一般的には花やポートレートには向かないレンズなんだろう。
ところで、たまに「F1.4USMとF1.8ではどちらが画質が良いか」なんていう話が出るけど、どちらも夢を見るほど素晴らしいわけではないので「好き好き」としか言い様がないと思う。 シャープさだけを見ればF1.4USMより(そしてLズームより)F1.8の方が上という印象だけれど。
結局、「F1.4が必要」か「フルタイムMFが必要」か「5枚絞りはダメ」ならF1.4USMしか選びようがなく、そうでないならF1.8I/IIでもいい、という当たり前の話。
ちなみに私は、どれも「どうしても」ではなかったので、現代的でズームっぽい(?)F1.4USMではなく、古めかしい感じだけど素直な写りのF1.8にした。
…ところで、そう決めつつあったとある日、EF50mm F1.4のAFが動かなくなった。 レンズの反乱だろうか…^^;
|