なぜだか、今頃になってEOS Kiss Digital N(以下「KissDN」)を買いました。初代EOS Kiss
Digital(以下「KissD」)との置き換え用です。
一応これも、前からやりたいことの一つでした。私は本気で撮影する目的で遠出する場合、万が一の故障に備えて2台カメラを持って行きます。でも、予備はあくまでも予備。今のところメインのカメラが出先で壊れたことはありませんから、まず出番はありません。しかしまぁ、その「まさか」への備えですから、今後もこれは続けます。
EOS10DとKissDで組んでいた時は、どちらも画質は全くと言っていいほど同じなので対等な使い分けもしていたのですが、今のように完全予備だと、予備機は小さければ小さいほど、軽ければ軽いほどいいです。その点、初代KissDigitalは中級機よりだいぶ軽くはなっていますが、大きさは意外とあります。純粋なEOS10Dのスペックダウン版といった感じで、僅かに小さいだけです。反面、EOS
D30、D60、10D、20D、30D、5Dと歴代の中級機とバッテリーも共通なので、それが今まで生き延びてきた理由でした(しかしEOS5D
MarkIIからは、ついに互換性が無くなりました)。
バッテリーについては、メイン機と共通であるに越したことはありませんが、本気撮影の時は前日以前から決めているでしょうからカメラ内に満充電のバッテリーが1個入っていれば大丈夫だろう、と。
で、実際にKissDNを手にしてみると、やはり小さい、軽い!重さはKissDより75g軽いだけなのですが、かなり違うように感じます。サイズは、グリップを切り詰めて幅を狭くしたのが一番大きいですが、しっかり握ればホールド性も悪くありません。ちなみに私の手のサイズは男性としては平均的であろうと思います。
で、ちっちゃいボディですが、手持ちのEF24mm
F2.8を装着してみるとイイ感じです。これはレンズにある程度の高級感があるからで、キットレンズクラスを付けると当たり前ですが「入門機!」といった感じになると思われます。試しに、EOS5Dで愛用しているタムロン24-135mm
F3.5-5.6も付けてみましたが、「あり得ない」です(笑) レンズのお化けのようになってしまい、一時期のソニーのコンパクトデジカメのようなバランスです。もちろん使えないわけではないので、緊急時はもっと凄い組み合わせになることもあるでしょう。
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KissDNにEF24mm
F2.8を装着。コンパクトかつバランスが良くイイ感じ。でも画角(38mm相当)というのは半端…。昔のコンパクトカメラは旅行用は38mm辺りのレンズの機種も多かったようですが。EF35mm
F2あたりがちょうど…いやいや!予備機だからこれのためにレンズは買いません…多分。 |
デジタル一眼レフは、どうしても銀塩一眼ほどは薄くできないようですが、KissDNでは幅を縮めることで、容積としては銀塩Kiss並みになったと思います。ただやっぱり、キッチリ撮りたい人にはグリップが小さ過ぎるとも思いますので、ある程度大きさ重さを気にしなくていいなら中級機の方が使いやすいのは確かです。
反面、画質的には、私がEOS5Dの前に使っていたEOS20Dとほぼ同じと想像できますので安心感があります。実際、ISO800で撮影した画像をピクセル等倍で見てもほとんど問題ないレベルです。EOS20Dとは画素数が微妙に違いますが、素子サイズも微妙に小さくなっているので、撮像素子はほとんど同じものと考えて良いのでしょう。
サブ機の使命として、WEB用に家の中で「メイン機の写真」を撮るということもありますから、高感度性能は高い方が便利です。外付けフラッシュを使うことが多いですが、バウンスさせると光量がギリギリのこともありますので。
ちなみにファインダーには、早速お決まりのオリンパスME-1(マグニファイングアイピース)を装着しました(ME-1についてはこちらに書いてあります)。元のファインダー倍率が低いので眼鏡着用時でも普通に使えます。しかし…やはりAPS-C機はファインダーが小さい…。いくら小さいボディが欲しくても、
更にファインダーが小さいフォーサーズ機※には手を出せないな、と思いました。
※オリンパスのフォーサーズ機ではファインダー倍率が1.0倍を超える機種もありますが、これらの数値は50mmレンズ装着時のものなので、(理屈は省略しますが)仮に1.0倍のフォーサーズ機の場合、フルサイズ機での0.5倍と同じ見え方になります。KissDNも同じ理屈で0.8×(1÷1.6)=0.5となり、1.0倍のフォーサーズ機と同じ見え方になります。…実際はフォーサーズは縦横比が4:3なので見え方は違うんですけどね^^;
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