今、 日本で何が起きて何が起きているかは申し上げるまでもありません。
ただ一つ言えるのは、 何とかして被災地を復興したいと皆が願っているということです。
そのためには、 まずは直接の被災地でない場所の人が日常を取り戻すことだと思います。
それなくして被災した方々が日常を取り戻せるはずがありません。
被災地にお住まいでなくとも、 今回の震災で身内やお知り合いを亡くされた方もおられると思います。 でも、
そうでない人もいます。 幸運にも傷が浅かった人がまず最初に起き上がるしかないのです。
日常を取り戻して暮らすというのは、 忘れるということではありません。
痛みを振り切って歩き出すということです。 私たちが今まで通り、 今まで以上に活発に活動することが、
最終的に被災地を復興するための唯一の方法に思えます。
ところで、 東京都知事が、 花見どころじゃない、
同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくるのだ、 と言いました。 しかし今、 被災した方々のことを思って心を痛めていない人など、
私の周りには一人もいません。 日本中、 世界中の多くの人が、 復興のために自分に出来ることはないのかと考えています。
これだけの義援金が集まっているのがその証でしょう。 「自粛」という言葉のもとに何かをするのを止めるより、 何をすればいいのか考える。
そういう方向であるべきなのではないでしょうか。 物事によっては実行すると不謹慎と言われることがあるのかもしれませんが、 余程のことでなければ、
少なくとも被災者の方々のマイナスになることはないはずです。
だから私は、 花見も大いにやればいいと思っています。
被災者でなくとも心が沈んでいる人が多いのですから、 立ち上がって歩き出すために、 互いに励まし合う場にもなるでしょう。
被災地の方々が想像を絶する痛みに立ち向かって一生懸命立ち上がろうとしているのですから、
それまでに出来るだけ道を切り開いておきましょう! |