最近、標準単焦点でのスナップ撮りにハマっています。シグマ28/1.8IIの試写に始まり、それではボケが足りなくて同じくシグマの30/1.4DCを購入したり…。
ここ暫くで感じたことは、標準単焦点での撮影は楽しいということ。ズームが使えないが故に、自分から積極的に被写体にアプローチする必要があり、また、ズームでは得られないボケによって被写体を浮かび上がらせた撮影が可能
になります。特に後者は、30/1.4によってやっと得られた感覚
です。
私は撮影と言うと遠征(といっても関東一円ですが)になり、それなりの心構えをして撮影地に向かうことになります。ここでは、撮る楽しさよりも確実に被写体を写し取ることが要求されるためズームが圧倒的に有利で、実際今後も単焦点を持って行こうとは思いません。しかしこれが、近所での散歩がてらの撮影となると、レンズの制約で撮れなくても、
また失敗してもいいや、という気分になります。後は、所詮暇潰しというレベルなので、何でも撮ってみようという気になります。
特に「何でも撮ってみよう」というのは結構重要な点で、カメラを買った当時の楽しさを思い出させてくれるものです。抜群に良い写真が撮れるわけでもないし、大抵は平凡な日常の一風景なのですが、結果よりも「撮ってい
るだけで楽しい」という感覚が、今の自分にとっては新鮮なのです。
どこかでも書きましたが、趣味のはずが結果を残さなければ…という観念に囚われてしまっている方、標準レンズを一本買ってみる価値はありますよ。ズームから写真に入った私でも、「標準レンズに始まり標準レンズに終わる」という感覚を得ることができました。
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