2006/7/26〜31 南の果ての大自然 西表島

4日目


一日中浜辺で過ごす

行ってみたい有名どころはおおよそ行き尽くしたので、この日は星砂の浜で一日シュノーケリングを楽しむことに。

ここでは、浜への入り口でおばぁが土産物や冷凍フルーツを売ったり、シュノーケリングセットを貸したりしています。
シュノーケル・ゴーグルと足ヒレが各\500ということなので(足ヒレが不要ならお手軽な値段ですね)、 水泳能力の低い私は両方借りることにします。
「他に何か要るかい?」というので「いやー、星砂も要らないしなぁ」などと言っていると、クーラーボックスを開けてアイスパインを取り出し、手渡されました。
「何か要るかい」というのは、オマケをくれようとしていたのでした。
南国の真上から降り注ぐ太陽の元では、一番嬉しいオマケでした。

浜辺でシュノーケリングセットを装着し、カメラを持って、いざ水の中へ。
沖に行くに従って珊瑚礁は綺麗になっていき、大きな魚も増えてきます。
ついつい夢中になっているうちに、結構沖まで来てしまいました。

頑張って潜って、太陽に向かって撮る。
これはフウライチョウチョウウオという魚。どこにでも現れるからフウライなのだとか…

午後になると潮が引き始め、3時頃には泳いで沖まで行くのが難しい状態に。
どうしようかな、などと考えながらボーとしていると、 荷物を近くに置いていた一人旅の女性が「潮、引いちゃいましたねぇ」と。
「そうですねぇ」などと答えつつ色々と話を聞くと、昨日到着して10日間西表島に滞在するのだとか。
うーん、うらやましい。
勤め先では、お決まりで「返ってきたらデスクは無いかもしれないぞ」などと言われつつやってきたそうです。

で、その彼女は船浦の民宿に泊まっていて、そこで「この予算で10日間過ごしたいんですけど!」と相談して、 その答えが「じゃぁ最初の二日は自分で行けるところをブラブラしてなー」ということでこの浜に来たとのこと。
確かに、一日中浜辺でボーっとしているというのは一番贅沢な過ごし方なのかもしれません。

そんな会話をしているうちに、バス移動の彼女はバスの時間が近付いて来たので帰っていきました。
潮が引ききった海では、浅瀬のプール状になった所で子供たちがシュノーケリングをしています。
私もその中に混じって、最後の水中撮影に挑みました。

4時頃になって、さすがに泳ぎ疲れてきたので星砂の浜から引き上げることにします。
シュノーケリングセットを返しに行くと、おばぁが「ずっと泳いでたの!?戻って来ないから心配してたさ!」
…そう、この日は持ち込んだ昼食を浜辺で食べたので、一度も浜から出ていなかったのです。
最後に、またもやアイスパインを頂いてしまいました。

さて、着替える場所も無いので、上だけ着替えて(下は海パンのまま)バイクを飛ばします。
宿まで戻る途中にある中野の浜も綺麗だということなので、衣服を乾かしたいこともあって寄り道してみました。
潮が引ききった浅瀬にジャブジャブと入っていくと、イソギンチャクの中でヒラヒラと動き回る色鮮やかな魚の姿。
ここでもカクレクマノミを見付けることができました。
一度はしまったカメラを取り出し、カメラだけ水中に浸けて再び撮影。
カクレクマノミは動きに落ち着きがないので、AF→撮影のラグが長いC-3030ZOOMでは撮影に苦労しましたが、 極めて 浅いところにいたので自然な色でくっきりとした写真を撮ることができました。

何枚か撮って浜に向かって歩き出すと、またもやカクレクマノミ発見。
この時点でメモリーの残りが数枚しかなかったので、撮れる限り撮って浜を後にしました。

最大干潮時刻に近かったので、水深はほんの10cm程度。この状態では落ち着いていますが、カメラを近づけるとイソギンチャクから出てきて、ヒラヒラと威嚇するように泳ぎ出します。
またもや発見。これを撮っているうちにメモリーがフルになりました。

ところで、外気と水温の差が激しいからか、水中撮影では防水ハウジングの曇りに悩まされました。
最初は水中で「液晶が見難いなぁ〜」などと思っていたのですが、 そのうち何が写っているか見えなくなり、 よくハウジングを見てみたら思いっきり曇っていたというわけです。
浜に引き上げてハウジングを開き、十分乾燥させて再び海の中へ。こんなことを何度か繰り返すことになりました。

月ヶ浜の夕日

ところで、西表島の日没は東京と比べて40分位遅い時間になります。
この時期だと日の入りは19:30頃。早めに夕食を済ませ、夕日が美しいという話の月ヶ浜にバイクを飛ばします。
月ヶ浜は現地ではトゥドゥマリと呼ばれており、実際道路に出ている標識にも「トゥドゥマリ浜」と書かれています。

日の入りの30分前くらいに辿り着き、弓形で美しい浜の夕暮れを撮影。
そして、いよいよ日没。
この日の日没方位では水平線に沈む夕日は見られませんでしたが、 完全に夕日が沈んだ後、その方位から後光のような光のすじが現れました。
これは初めて見る光景でした。

…果ての地では、陽が沈んで周囲が闇に包まれ始めたのは、午後8時を過ぎた頃でした。

夕暮れの月が浜。
日本的な情景は西表島らしくないと言えばらしくない(笑)
日没後、太陽が沈んだ辺りから後光のような光条が。

 

さて、予報に反して初日から良い天気だったので、やりたいことはやり尽くしてしまいました。
計画通りだと明日は二日目と同じ民宿に移動になりますが、正直そちらはあまり居心地が良くなかったことも相まって、 翌日は別の島に移動することにしました(我ながら気まぐれすぎ…)。

以前にも一度行ったことのある竹富島か「ちゅらさん」の舞台になった小浜島か悩んだ末、赤瓦の家屋が立ち並ぶ風景をもう一度見てみたいということで竹富島に決定。
竹富島は石垣島から船で10分程度なので石垣島の宿を予約し、眠りに就きました。

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