あからさまに客寄せなタイトルですんませんね(笑)
先日、
村さん吉氏と夢の島公園にお手軽撮影に出掛けた。
氏が何か新しい機材を手に入れたということで、 それの実戦デビュー&お披露目といった企画。
場所はどこでも良かったのだが、 何しろこの季節なので雨でも何かしら撮れる所にしたい。
そうなると熱帯植物園の類 (温室なので天候を問わない) がいいだろうと東京近辺の温室のサイトを見ていたら、 夢の島公園でちょうどその日に限り
「ベリーダンス」 なる踊り (ダイエットに「効く」らしい…) が披露されるとのこと。
うむ、 これは面白そう。 温室での花などの撮影だけでなく一度の企画で二度楽しめるではないか。 もちろん、
普段あまり使っていない撮影の技術をも習得するのが目的であり、 決して露出度の高い女性を撮影するためではない(笑)
…さて、 そんなわけで前夜ながら撮影地はサクっと決まったのだが、 何しろどちらも撮り慣れないだけに持って行く機材の選択に結構迷った。 植物と踊りという撮影対象の振れ幅の広さ(笑)のおかげで、
↓のような偏った機材構成で臨むことに決めた。
割り切って、 使わない可能性がある機材は切り捨てたのだが (何しろ標準ズーム
も標準単焦点も含まれていない)、 結局一脚を除くバッグの総重量は7kgにもなってしまい、
とてもお手軽な撮影のための機材ではなくなってしまった^^;
広角ズームが普段使っているタムロン17-35mmでなくあえて20-40mmなのは、 超広角を捨てて
でも何とか標準域近くをカバーするため。
しかしこのレンズは50cmまでしか寄れないという欠点があり、 そのくせ私は広角マクロが好きなのでシグマ24mm F2.8を追加。 小型軽量なので特に使う目的がなくても持って行くことが多いけれど。
あと、 購入当初重いの何のと文句を言っていた縦位置グリップだが、 ただでさえ縦位置
での写真が多い私が人を撮るとなれば縦位置ばかりになる可能性が高く (横位置をLandscape、 縦位置をPortraitと呼ぶ通りですな)、
ダンスの撮影でスロー気味のシャッター速度でも手ブレを防ぐ目的で今回は使ってみることにした。
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EOS5D / シグマ24mm F2.8 SUPER-WIDE II
(F5.6) |
さて、 現地に着き、 まずは道端の林の中の小さな花を広角マクロで撮影。 やはり私にはシグマ24mm
F2.8は必須なのだ。 これがかさばって重い24mm F1.8だったら持ってこなかっただろう。
広角でマクロ的な撮影をする際は、 絞りの選択にいつも迷う。
背景がボケすぎて何が写っているかわからないと広角マクロの意味がないし、
広い範囲が写るのであまり絞ると背景に余計なものがある場合はそれが見えてしまう。
全てを写し込んでも構わない大自然と比べて、 都市公園はロープやら立て看板やら邪魔なものがいっぱいあるのだ…。
そして、 仮にそういうものが無くても背景がうるさくなりやすい。
F8とどちらがいいかな〜? と迷った結果、
木漏れ日で現場の雰囲気は伝わるあろうということでこちらを選択。
適当に撮影しながら公園内をブラついていると、
ベリーダンスの公演の時間が近付いてきた。
ダンスが披露される場所は事前の適当な調査では 「芝生広場」 と書かれていたので夢の島公園の広大な芝生ゾーンかと思っていたら、
公園内の 「夢の島熱帯植物館」 の前庭というかなり狭い場所だった^^;
何とか間に合って熱帯植物園の入館料を払って前庭に入った。
ちなみに私は、 こういう撮影はほとんどしたことがない。 人物を撮るのなんて、
ほとんど旅先での記念写真くらいのものだ。
唯一踊りを撮ったのが石垣島にあるコテージ(風のホテル)での出し物で、
この時は夜だったのでフラッシュを焚けば何も考えなくても躍動感満々かつ一瞬は被写体が静止した写真が簡単に撮れた。
この日はもう少し悪天候を期待していたので^^;
同じ作戦で行こうとクリップオンのフラッシュを持って行ったのだが、 真っ昼間な上に薄日が射す状態。 フラッシュは普通の日中シンクロ用となった。
安直に動きを出したいのでシャッター速度はある程度遅くすることになるため、
手ブレ補正に期待してここは迷わずタムロン70-300VCを選択。
焦点距離が200mm程度までで足りそうだったので、 手ブレを防ぎつつ動きが出そうなシャッター速度として1/80秒あたりに設定。
滅多に使わないTvモードでの撮影。
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このサイトでは極めて珍しい被写体(笑)
動きが無いと単なるコスプレ写真になってしまいそうだったのでスローシャッター気味で。
EOS5D / タムロンSP70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
(A005) Tv 1/80 (F6.3) |
トリミングしてます。
撮影条件は←と同じようなモン(いい加減…) |
ベリーダンスを披露されたのは、
東京都江東区のベリーダンスサークル 「エル・ソル・ラ・ルナ」 の皆様です。 ふざけたページタイトルで申し訳ありませんが、
少なくとも一度も見たことの無かった私はベリーダンスというものがどういうものなのかを知ることができました。 |
動く人間にきっちりピントを合わせる自信など全くないので、
明るいが故に絞り込まれるのは全く問題なし。 絞りはF7〜11あたりになることが多かったので、
あまり高性能とは言えないEOS5DのAFでもピントだけはちゃんと合っていた。
結果を見てみると、 1/80秒というシャッター速度はちょっと中途半端な気がしないでも
なかった。
しかし、 ベリーダンスというのは結構動きが激しい踊りで、
1/80では人物全体が被写体ブレしているコマも多数あった。 妥協点としてはこの辺りで正解だったのかなぁ、 という感じ。
200mm辺りでの撮影が多く、 手ブレしたコマはほとんどなかったので、
タムロン70-300VCの手ブレ補正は少なくとも1段分は信用できるようだ。
さて、 ひたすらパシャパシャ撮っているうちにダンスが終わったので、
温室に入る。
ここの温室は結構広く、 ハスの花などは立ち位置から結構距離があったりした。 400mm用としてEF200mm F2.8L USMとエクステンダーEF 2×を持ってきたのは正解。
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温室内は三脚不可なので、 手ブレ補正のない望遠はつらい。
でも300mmでは足りないし…
柵にレンズを押し付けて一脚代わりにして、 何とか400mmで1/160秒でもほぼブレずに撮れた。
こういう時も縦位置で撮るなら縦グリップの恩恵はある。
EOS5D / EF200mm F2.8L USM + EXTENDER EF
2× (ISO800 F5.6 1/160) |
温室でも広角。
球形の花と半球形のドームといったイメージ。 やっぱりどこまで絞るかで悩む。
EOS5D / シグマ24mm F2.8 (F11) |
なぜかExifで焦点距離が3.0mmと表示される不思議。
多分実際は300mm。
EOS5D / タムロンSP70-300mm F/4-5.6Di VC USD
(F5.6) |
そして、
最後にちょこっとだけ最近使い始めたエクステンダーEF2×の試し撮りをして撮影は終了。
機材が多いときはカメラリュックにすることが多いのだが、 この日はショルダーバッグだった。 理由はいくつかあるのだが、
重いバッグを肩に掛けていると疲れるのはご存じの通り。
そこでこの日は、 一つの手作り秘密兵器を仕込んでおいた。 その効果は結構大きく、 撮影を終えてみても、 肩の疲労はかなり軽減されたように感じた。
今後も撮影に限らずショルダーバッグで荷物が多いときは使うことにした。 その秘密兵器がどんなものかはいずれ。