解像テスト所感
純正 エクステンダーEF1.4X
かなり優秀である。
絞り開放でも、 サンヨン(300mm
F4)単焦点の絞り開放での画像だと言われれば納得してしまいそうな画質。
特に周辺部(左端・右端)〜最周辺部(左上隅・右上隅)も画質低下は最小限。 絞り開放でも、 素のEF200mm
F2.8Lの画像をトリミングしてプリント時に拡大するより結果は良いであろう。
絞り開放時の光学特性は280mm F4だから、 300mm
F4にエクステンダーで420mm F5.6を目指すのでなければ単焦点300mm F4を選ぶ理由はあまりないとさえ思う。
更に、 1段絞れば完璧。 最周辺部まで安定した画質が得られる。
余談にはなるが、
EF200mm
F2.8L USM (II)はエクステンダー使用にも十分耐えうる、 安くて高性能な単焦点の代表例だと思う。
シグマ APOテレコンバーター1.4x
画質では明らかに純正エクステンダーの方が上だが、フルサイズでの左右端・
最周辺部の画質を追求するのでなければこの程度で十分なのかもしれない。
元々テレコンなどと言うものは完璧を求める人のものではないわけだし…。 とは言っても、 シグマやタムロンの廉価な70-300mm
F4-5.6クラスのズームより画質は良い。 そしてズーム1本よりは軽いしかさばらない。
なお、 APS-Cでは、
このページでの左右中間での画像がAPS-Cでの画像の左右端になる。 絞り開放でも左右端がやや甘いという程度で済む可能性がある。
そんなわけで、 純正のエクステンダー対応レンズ以外使わないという方を除いては、
APS-Cの方には純正よりこちらの方がお勧めかもしれない。 絞り開放ではAPS-Cでも左右端・最周辺部で甘さが出るだろうが、
望遠レンズの絞り開放でこの部分が重要というシーンは実は少ないはず。
ケンコーテレプラス1.5倍 MC4 (1.4倍 MC4)
他に比べて安価なので仕方ないかもしれないが、
フルサイズで使用するには画質的に厳しいように思う。
中心部はシグマと同じかそれ以上にしっかりしているように見えるが、 中心部以外は
かなり甘い描写で、 特に周辺部、
最周辺部は廉価ズーム程度の画質である。 テレコン未装着で撮影してトリミング・拡大した方が画像全体では良い結果が得られるのではなかろうか。
もちろん現場で280mmの画角を確認しながら撮れるというメリットはあるが… |