標準レンズが欲しいッ!
この記事は
シグマ 28mm F1.8 II HIGH-SPEED WIDE
というレンズをAPS-Cサイズ撮像素子のデジタル一眼レフの標準単焦点レンズとして使ってみたものです。
このレンズの画質評価・レビューや作例は下記ページをご覧ください。
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どこかで聞いたようなタイトルですが^^;
今ではデジタル一眼専用のレンズが各社から発売され、大口径(F/2.8)標準ズームで困ることはなくなりました。おおよそ銀塩での28〜80mmあたりに相当するものです。
ところで、各社のレンズラインナップには50mm F1.8や50mm F2が用意され、値段は最も安く画質も良いというのが定説です。キヤノンでは「日本一安いAFレンズ」 EF50mm
F1.8IIがこれに当たり、 実売1万円以下というお手頃な値段でズームよりも一段以上明るい標準レンズを手にすることができます。 小さく軽いことから、お散歩のお供には最適なレンズと言えます。
一方、デジタルで同じことをしようとすれば、28mm F1.8や35mm F1.8 ・ 35mm F2クラスを選択することになり、値段は3倍位になってしまいます。そうなるとデジタル専用の大口径ズームに近い値段となり、「散歩用にちょっと買ってみよう」というお手軽さがありません。
そんな中で、シグマの28mm
F1.8 (初代) もしくは 28mm F1.8 II HIGH-SPEED WIDEというレンズに目を付けました。中古なら1万円程度で手に入り、初代はφ69.5mm×57mm・352g、IIはφ69×64mm・284g(いずれもニコン用の数値)と小さく軽く、
EF50mm F1.8II (重さ150g程度) には敵いませんが十分に小型・軽量です。
今回は、何故か手元にフジのFinePix S2Proがあり、 たまたま見たカメラ店の中古の在庫にニコン用のシグマ28mm
F1.8II HIGH-SPEED WIDEがあったことから、早速同レンズを購入しました。大口径ズームより軽い・小さいのは当然のこととして、ズームと比べてどれだけボケを稼げるかテストしてみました。
作例
以下の作例は、画質そのものではなくボケ具合を見て頂きたいため、縮小した上でF1.8とF2.8で撮った写真を結合したものを用意しました。上または左がF1.8、下または右がF2.8で撮った写真です。三脚を使って撮ったわけではないので厳密に同じ構図になっていないのはご勘弁を。
まとめ
いかがでしょうか。私個人の感想は、「この程度のボケでは面白みに欠ける」という感じです。
もちろんF2.8ズームより軽く小さいですしフットワークを使った撮影も楽しめますが、 28mm単焦点では大きなボケを得る手段が無く、
万能と言われる標準レンズとしては物足りないのです。
より50mm F1.8・50mm F2に近いボケが得られてデジタルで同じような画角になるレンズとなると、 シグマ30mm F1.4 EX DCしか選択肢がありません
。 (注:2006年時点でのお話です)
EF24mm
F1.4Lや35mm F1.4Lは高い・大きい・重いで散歩用としては論外。
大きさ・重さは大口径ズームと大差ありませんし、 50mm F1.8/F2クラスのような値段では買えませんが、 今のところベストなお散歩レンズかもしれません。
2009/9/23加筆
今さらではありますが、APS-C専用標準単焦点として、ニコンからAF-S DX NIKKOR 35mm
F1.8Gが出ています。
しかしこのレンズ、ボディにモーターを内蔵していないニコン機のためという意味合いが強い気がします。
それは、「APS-C専用ならでは」という点が無いからです。
超音波モーター内蔵で常時マニュアルフォーカスが可能になっており、 そのために太くなったということもあるのでしょうが、 大きさで言えば例えば
フルサイズ用であるEF35mm
F2より大きいのです。 重さはほぼ同じ。 値段も大差ありません。
シグマ AF 28mm F1.8 II Aspherical HIGH-SPEED
WIDE
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標準レンズが欲しいッ!
Part1.4に続く...
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