ロープロスリングショットの逆襲 〜200AW チェスナットブラウン
つい先日、
「小さくてあんまりカメラっぽく見えないスリングバッグが欲しい」ということでバンガードのBIIN 47を購入したのであった。 (スリングバッグ
バンガードBIIN47レビュー参照)
しかし、 BIIN 47を買った後で知ったのだが、 ロープロ
スリングショットの旧製品ではブラウンと赤のカラーバリエーションが販売されていた。
カラーバリエーションが用意されたのは100AWと200AWだけで300AWは現行と同じくブラック&グレーのみだが、 茶色(チェスナットブラウン)はどこでも無難に使えて良さそうである。
BIIN47の記事でも書いたが、 普段使いのスリングバッグを選ぶ際に202AWにしなかったのは
、 色が黒のみということもあっていかにもカメラっぽいことと、 小柄に見えて実はかなり厚みがあるからだった。 見た目は好み次第だが、
背負うタイプのバッグは街中では人の邪魔になりやすいので薄いに越したことはない。
そして、 200AWは現行の202AWより厚みが抑えられている。
スリングショット200AWと202AWの比較
スリングショットの旧製品の寸法がよくわからなかったのだが、
どうにか集めたので表にしておく。
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外寸 |
内寸※ |
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W |
H |
D |
W |
H |
D |
ロープロ スリングショット200AW |
240 |
440 |
180 |
220 |
300 |
150 |
ロープロ
スリングショット202AW |
250 |
450 |
255 |
225 |
280 |
140 |
参考:バンガード
BIIN 47 |
230 |
380 |
210 |
190 |
250 |
130 |
※「内寸」はメイン収納部の寸法
外寸はどこで測っているのかはっきりしないし、 実際の使用時に202AWが200AWより7.5cmも厚いとは考えにくいので数値は目安程度に。
200AWの方が外寸は小さい。 収納部はむしろ広い。 バッテリーグリップ付きのEOS5Dが入らない点は202AWやBIIN47と同じだが、 外寸Dは両者より小さいのだから文句はない。
というわけで、 先日現行のスリングショットを選ばなかった理由である「色」と「厚み」がクリアされてしまった。
先日BIIN47を買ったばかりだから、 それをじっくり使ってみて必要かどうか判断すればいいんだよな… しかし何しろ色が選べるのは前モデルだけなので、 つまり在庫限り。 この機会を逃すと手に入れるのは難しいかもしれない。 (←衝動買いの口実の定番) そしてよく利用するネットショップでチェスナットブラウンの在庫数は「1」。 でも先週バンガードBIIN47を購入したばかりだし…
…
…
…
えぇーーーい!!!
…数日後、200AWチェスナットブラウンが届いた。 嫁の視線には気付かないフリをしておく…
スリングショット200AW チェスナットブラウンの外観
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初めて見るチェスナットブラウン仕様。 |
もう一つのカラーバリエーション 「ボルドーレッド」もなかなかいい色だと思ったが、 冴えない服を着ていることが多い私には似合わない恐れがある^^;
…さて、 届いた200AWを早速チェックしてみると、 サイズは普通のデイパックと同じ程度。
しかし角張ったデザインのせいか、 実際に背負ってみると普通のデイパックより多少大きく見える。
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左は写真用ではないごく普通のデイパック。 スリングショット200AWは厚みも含めてほぼ同じ程度に収まっている。 |
なお、 300AWもそうなのだが、 写真でもわかる通りアクセサリー取り付け用ループが白っぽくなったりスレが見えたりする。
300AWの記事でも書いたがこの部分はデュポン社の「Hypalon」という特殊素材でできており、
要は繊維で補強したゴム材である。 黒いゴムなので微細なキズが目立って見える。
自動車用のホースなどでの使用を想定していそうなので、 切れ・裂けに強
くカメラバッグのアクセサリ装着部としても理想的なのではないかと思うが、 現行モデルで普通のナイロン製に変更された一番の理由はこれかもしれない。
私はあまり気にしないが、 新品でこれだと文句を言う人がいてもおかしくはない。 消火用のホースなら誰も文句は言わないだろうけど…
これはゴムのメンテナンス用の薬剤などで拭くと綺麗になる。 例えば自動車用品の、 タイヤや内装用のツヤ出し剤。
洗車好きなら持っているのでは?
収納力
色以外は他の200AWと何ら変わらないので詳しくは書かないが、
メイン気室にはフルサイズボディ、 広角ズーム、 大きめの標準ズーム、 望遠ズームが普通に入る。
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完全タムロンセット(?) EOS5D+24-135mm
F3.5-5.6、 17-35mm F2.8-4、 70-300mm F4-5.6VC、 90mm
F2.8マクロ。 (EOS5Dには頂き物のキヤノン純正ワンハンドストラップを装着) |
スリングバッグのメリットを最大限に生かそうと思えばボディにどのレンズが付いていても外さずに収納できるようにしておくのが理想だが、 それに拘らなければ上記3大ズームに加えて単焦点レンズなど細めのレンズ1本を収納できる。
加えて、 私が使っているタムロン SP AF17-35mm F2.8-4Di (A05) (…長い!)
はフードが大きいのでこれ以上レンズは入らないが、 フードの収納場所を別に確保して縦向きに収納すればEF50mm F1.8
(や、お約束のシグマ24mm F2.8 SUPER-WIDE II^^;) などの単焦点レンズが更にもう1本入る。
ちなみに長さ136mmのEF200mm F2.8L USMは縦向きでちょうど入った。 「長さ」というのはマウント面からレンズ先端までの長さなので、 実際はそれにレンズリアキャップの厚みが加わる。
更にプロテクトフィルターを装着しているので155mm程。 内寸のD=150mmというのは多少の余裕はあるが結構正確な数値のようだ。
上部気室
500mlペットボトルがちょうど入る。
いつも持ち歩いている超軽量折り畳み傘も入るので、 街中で使うならメイン気室には目一杯機材を入れられる。
食料を持ち運ぼうと思ったら残りはせいぜいおにぎり一個分くらいなので、
外で食事を摂る必要がある場合は機材を減らして食料庫にするか、 外部にポーチ等を装着した方が良さそう。
外部アクセサリー取り付け部にスリップロックタブという正式名称があることを今思い出した^^;
使い分け…るのかな?
私の印象だと、
バンガード BIIN47はお散歩〜スナップ、 スリングショット2**AWはスナップ〜軽撮影、 同3**AWは本格的な撮影
やカメラ以外の荷物が多いとき、 といった役回りになると思う。 では3つ必要か?となると、 3つ揃ってしまった私にとってはそれは考えてはいけないことである
。
おまけ:スリングショット100AWについて
今回、 100AWの寸法も調べた。 せっかくなので表を載せておく。 バンガードBIIN47の記事で102AWだとボディの高さ方向の関係でEOS5Dが入らないと書いたが、
20*AWと同じく100AWの方が内寸は大きく、 D=130mmあるので102AWと違ってEOS5Dがちゃんと入る。
実際はD=110mmの102AWでも入りそうだが、
現物で確認しないと入るという保証はない。
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外寸 |
内寸 |
|
W |
H |
D |
W |
H |
D |
スリングショット100AW |
205 |
400 |
170 |
190 |
250 |
130 |
スリングショット102AW |
210 |
405 |
220 |
160 |
260 |
110 |
参考:バンガード
BIIN 47 |
230 |
380 |
210 |
190 |
250 |
130 |
100AWとバンガードBIIN47は内寸が全く同じなので100AWにどの程度の機材を収納できるかは「スリングバッグ
バンガードBIIN47レビュー」をご参考に。
モデルチェンジでこんなに厚みが増したのは、 背当てクッションの増量などのリクエストがあったのではないかと想像する。
30*AWはともかく、 それほど多くの機材が入らない10*AW、
20*AWでは取り回しの良さの方が優先順位の高い要素だと思うのだけど…
自分で工夫しなくても三脚を装着可能になった点を除いては現行モデル(102AW/202AW)より前モデル(100AW/200AW)の方がまとまりが良かった気がしてしまう
。
売り切れ前に急いで旧モデルを買った自分に対する言い訳ではない、 と思うのだが^^;
2012/3/4追記
オールウェザーカバー(レインカバー)とフチのゴムバンドとの間に、
まるで縫合不良のように穴が開いている箇所がある。
これはショルダーベルトを通すためのものなので、
慌て者の諸兄におかれてはくれぐれも早まって販売店にクレームを付けたりしないよう注意されたい。
いや、 私じゃありませんよ。 知り合いにいたんですよ、 知り合いに、ね…
(視線を逸らす)
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