函館市電撮影記 in 2010 2日目
函館市電撮影記 in
2010 1日目の続き。
なお、前回の分に「箱館ハイカラ號」の車内写真を1枚追加した。
2日目
起きると天気は晴れ。 迷わず函館山や海の望めるどっく前・谷地頭方面に行くことにした。
しかし、函館では「函館朝市」という名の観光客向けの市場がある。
観光客向けだけあって別に朝でなくてもやっているのだが、撮影後に土産物を選んでいる時間があるかどうかわからないのでまずは朝市を物色してから撮影に向かうことにした。
なお、他の観光市場がそうであるように呼び込みは相当鬱陶しいので、スルーできない優しい人は…どうすりゃいいのかな^^;
ここでは主に色々な魚介類が売られているが、私はほとんど悩むことなく買う物を決めた。
まずは「鮭トバ」。
鮭トバはこういうところで買うと長さ30cm以上のが一束500円とかで手に入るが、都内で買うとやたらと高い。
コンビニに至ってはおつまみコーナーで一袋(100gくらいか?)で500円とかとんでもない値段だったりする。
鮭トバは私の大好物の一つなので、3束ほど購入。 出来れば1年分くらい買いたかったのだが(笑)
あとは「塩水ウニ」。
思いっ切り本題から逸れるが、普通に舟(容器)に乗せて売られているウニは、形が崩れないようにミョウバン水溶液に浸けるという処理がされている。
だから苦い。 あの苦味はウニ本来のものではないのだ。
それを覆したのが「塩水ウニ」。 以前兄弟(本人はウニが嫌い(笑))が北海道土産で買ってきて知った。
これは、塩水を満たした密閉容器の中にウニの身を泳がせてある(イガイガのそのものじゃないですよ^^;)。
水に浮いているから型崩れすることがないので、余計な処理はされていない。 だから食べると本当に甘い。
香りもスーパーで売っているものの比ではない。
…で、これもお取り寄せで買おうとするとやたらと高いのしかないんだよね…。
私は、あんまりしつこくないおねーちゃんが店番をしていて好感が持てるお店で、1パック千円台半ばまで値切り、拝み倒して保冷剤・保冷袋代もタダにしてもらってやっと買った(笑)
家電製品やカメラでは値切り前提じゃなくて最初から限界値を表示しろよ、とか思っている人だが、こういう所は最初は観光地価格。
値切るのが前提なので断然燃える(笑)
と食い物の話が長くなったが、実際結構時間が掛かってしまい、その上松風町近くの宿泊したホテルに土産物を預かってもらってから撮影に取りかかった
ため、正午前になってしまった。
晴天の谷地頭
復習。函館市電の路線はこのようになっている。
まずは前日に行って気に入り、晴れた時も撮りたいなぁと思った谷地頭に向かう。 土産物で粘りすぎて光線状態が微妙だ^^;
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坂を下っていく「箱館ハイカラ號」
急坂の先が単線になっている終点なのでこの辺りで一時停止しなければならない (青柳町〜谷地頭) |
すぐ先が終点なので行った電車はすぐ戻ってくる
(青柳町〜谷地頭) |
山頂に霧が掛かっているのもまたよし (青柳町〜谷地頭) |
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宝来町方面から青柳町を見上げるカットも撮ってみたが逆光でもうダメぽ… |
すぐに逆光に近くなってきた
し、晴天で函館山を入れた写真も撮れたので、まだ行っていない「どっく前」方面に向かうため十字街まで戻る。 ここでもちょっと撮影。
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どうしてもこういうカットを選びたくなる^^;
別に轢かれそうになっているわけではありません |
どっく前方面は、線路に向かって下る坂の上から撮るのが有名だし、光線状態からもそれが良いと思ったので、十字街から市電に沿って歩き、とりあえず坂の上に登る。
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二十間坂。7月初旬だがツツジが咲いていた。
何を思ったか(いや、何も考えていなかったのだろう^^;)1/60なんていうシャッター速度に設定してしまい、電車が半端にブレている… |
八幡坂。青函連絡船「摩周丸」や五稜郭タワーまでもが写し込める絶好スポット…なのだが、それゆえド定番のようだ^^;
でも、車と併走したり人が歩いていたりする路面電車だから同じ写真は二度と撮れない、と思えば撮る気になるでしょ?(笑) |
函館山の裾野を線路に平行に移動すると、色々な坂を通して市電を眺めることができ、坂によって色々な風情があって楽しい。
結局、十字街から電停2区間半分、大町電停とどっく前の間くらいまで歩いた。
と言っても距離にすれば1kmちょっとなのだが、途中建築物に目を引かれて寄り道したりしていたので
―観光的にはそれが王道だが^^;― 結構疲れた上に腹が減った。
が、地方に来ると一人でふらっと入りやすい飲食店というのは結構少ない。
大通りに戻って市電に沿って歩きつつ惰性で撮影しながら飲食店を探しているとラーメン屋発見。
私は一日に2度くらいはラーメンを食べても何の問題もない人なので迷わず入る。 …外観も内装もかなり汚…いや年期が入っている。
まぁいい、腹に入れば何でも良いのだ。 函館と言えば塩ラーメンだが、昨晩塩ラーメンを食べたので普通に醤油ラーメンを注文。
これが望外に美味かった。
なお、末広町〜大町の線路沿いにも近代建築物がいくつか点在している。
8割方食い物に気を取られていたのでやっつけ的な写真ではあるが^^;
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相馬株式会社社屋。
不動産や倉庫業で財をなした相馬哲平氏の社屋として大正5年に建てられた和洋折衷の建物、だそうだ。
何と現役。 素晴らしい。 |
昭和初期に建てられた旧安田(富士)銀行函館支店の建物。 ホテルとして現役だったのだが閉館とのこと。
残念ではあるが、できれば観光スポットとしてではなく何らかの現役の建造物として活用されることを望む。 |
温泉その2
さてさて、まぁ今日も(私にしては)十分撮ったな。
でも、汗を流して(洗い落とす方です^^;)から帰りたいなぁ。
先日の湯の川温泉方面とは逆の終点、谷地頭にも温泉がある。 十字街に戻って市電に乗ればすぐ谷地頭だ。
というわけで先日に続き公衆浴場!
時刻は15時半。 帰りの列車は函館駅17時発。
谷地頭から函館駅前までの所要時間は15分弱だが、谷地頭から見て函館駅前の一つ向こうの電停、松風町近くのホテルに荷物(朝買った塩水ウニと鮭トバを含む…)を預けてあるので、それを受け取ってから徒歩で函館駅まで辿り着かなければならない。
うーん際どい…
でも思い立ったからには入るのだ。
いつも撮影はさっさと切り上げるくせにこういうところでは意志が固い(笑)
というわけで谷地頭へ。 谷地頭の電停から市営谷地頭温泉までは徒歩5分ほど
だが、その時間さえ戦いである^^;
出発時間から安全を見込んで逆算すると、許される入浴時間は20分程度。 まぁ、よく考えれば普段20分も湯船に浸かっていることはほとんどない。
とにかく突入。
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辿り着いた市営谷地頭温泉。 なかなか立派な施設。 |
浴室は広々としており、露天風呂もあってなかなかのコストパフォーマンスだった。
何よりのんびりしている時間がないのが惜しかったが…
風呂から上がり、一休みして浴場を出る。
谷地頭の街並みは鄙びていい雰囲気で散歩でもしたくなるがもちろんそんな時間はなく、一目散に谷地頭電停へ。
すると、最後の市電乗車を締めくくるに相応しく「箱館ハイカラ號」がやってきた。
何かと満足な撮影旅行であった。 また来たいなぁ。
帰路
東北新幹線が八戸までだった去年でも17時頃函館を出れば23時過ぎに上野に着くのだから、
改めて新幹線というのは便利な乗り物だ。 飛行機と違って駆け込みでも乗車できるわけだし。
その後東北新幹線が新青森まで開通し、函館がさらに近くなったわけだが、北海道新幹線の一部である新青森〜新函館の工事は既に始まっており、
2015年度の開通を目指しているそうだ。
それでも、今回(去年だが^^;)は割安な切符が使えたので上野〜青森は「あけぼの」を利用したが、次に行く時にまだ「北斗星」が走っていたら、朝っぱら(現行ダイヤで7時前)に函館に着く夜行列車の旅を楽しんでみたい。
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