EF100-300mmF5.6L+シグマAPOテレコンの画質

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EF100-300mmF5.6L+シグマAPOテレコンの画質

「またテレコンネタかよ」という声が聞こえて来そうだが^^;

前回のタムロンSPAF70-300mm F4-5.6 Di VC USDでシグマAPOテレコンを使用するに続き、 EF100-300mm F5.6LにもシグマのAPO 1.4x EXを装着してみた。

このサイトに載せる位だから、 言うまでもなく(笑) EF100-300mm F5.6Lは純正エクステンダー非対応である。 物理的にも純正エクステンダーは装着不可。

しつこいようだが、 テレコン・エクステンダーのまとめ(1) 装着可否についてで書いた通り 前玉突出型のテレコンで突出部の長さや径が最小なのはシグマAPOテレコンバーター 1.4x EXのマイナーチェンジ前のもので、 ほぼ突出がないケンコーのテレプラスを除けば最も装着可能なレンズが多いはずである。

しかし、 持っていないので試せないが、 このレンズはマウント側の穴が大きいので、 シグマのEX DGテレコンでも問題なく装着できそうだ。

なお、 EF100-300mm F5.6Lには当然ながらエクステンダー対応の拡張端子がないので、 焦点距離・F値の換算 機能には対応しない。

昔は安物レンズの代表格であったであろうシグマと、 当時は蛍石で名を馳せたキヤノンLレンズの禁断のコラボレーション? しかし今となってはこのレンズもB級グッズであることは間違いない(笑)

テスト内容

カメラは毎度ながらフルサイズデジタルのEOS5D。 テレコンはシグマ APOテレコンバーター1.4x EX。 テレ端300mmでのみテストを行った。

上記の通り、 このレンズではテレコンによる焦点距離・F値の換算は行われないので、 実写画像のExifはF5.6、 F8となっているが、 実際のF値はそれぞれF8、 F11ということになる。

参考用に、 テレコン非装着の300mm 絞り開放時の画像をPhotoShopで1.4倍にリサイズし、 その中心部を元の画像と同じサイズにトリミングしたものも掲載した。 画像処理的に1.4倍テレコンと同じ効果を出したものということになる。 コンパクトデジカメの旧来からのデジタルズームと同じ ことをやっているわけである。

かつてのコンパクトデジカメには「デジタルズーム」と言いつつ画像中心をトリミングするだけの機種もあったのだけれどね^^; 「プリント時に拡大してくれるからいいでしょ」ということなんだろう。

なお、 タムロンA005のページのコピー&ペーストで申し訳ないが… モニターでピクセル等倍で見るのが趣味の方には1.4倍リサイズは蛇足だろうが、 実際に何らかの媒体に決められたサイズで出力するならば、 このリサイズをしたもので比較しないと意味がない。 上記の単なるトリミングがデジタルズームとして機能し得るのは、 同じサイズにプリントするならプリント時に拡大リサイズされるからである。

テレコン非装着の元の状態でのEF100-300mm F5.6Lの解像性能に関してはレンズレポートを参照 されたい。

テスト画像

EOS5Dで撮影し、 カメラが生成したJPEGをそのまま載せている(参考画像を除く)。 参考画像は、 カメラ内JPEGをリサイズ・トリミングしただけのもの。

※テレコン無しトリミング&拡大とテレコン装着時で写っている箇所が少し…いや結構違うが、 テスト中に三脚のパンが動いてしまったためと思われる。 まぁ、 目を三角にしてやるようなテストじゃないってことで勘弁してください^^;

参考画像
テレコンなし 300mm F5.6
1.4倍に拡大&トリミング

300mm × 1.4倍テレコン = 420mm

絞り開放 (合成F8)

1段絞り (合成F11)

結果

結果には結構驚いた。

テレコン装着時の絞り開放でも中心はかなりシャープで、 ある程度周辺でも像の乱れが非常に少ない。

本当の最周辺部(四隅)を除けば、 絶対にトリミング&拡大よりテレコン使用の方が良い。 焦点距離もF値も違うが、 EF200mm F2.8L USMにこのテレコンバーターを装着したときより良い位である。

周辺光量の低下もそれほど気にならないレベル。

1段絞れば風景写真などでも文句ないレベルの画質になっていると思うのだが、 いかがだろうか。

AFについて

テレコンによるレンズの開放F値の変換に対応していないので、 AFが作動するだけは作動する。

しかし、 タムロンSP AF 70-300mm F4-5.6 Di VC USDでもAFは実用上不可能という感じだったが、 このレンズでは本当に全く合焦しないと言えるほど全く使えない。 事実上完全にMF専用である。

しかもこのレンズはAFがジーコジーコうるさい上にお世辞にも速くないので、 試すだけでもイライラすること請け合い(笑)

まぁこれは、 ボディがAFに対応するのがF5.6までなのだから諦めるしかない。
これもやはり、 開放F8まで中心のAFフレームに限ってAF可能なEOS1系ではAFで使えるのかもしれない。

独り言だが、 今度EOS1D MarkIII を持っている友人を捕まえて試させてもらおうかな。 いや、 ただの独り言ですけどね。

なお、 MF専用と割り切った場合は、 この世代のEFレンズの素晴らしいフォーカスリングの操作感触という試練が待っている(笑)
鍛錬によってこれを乗り越えるか、 諦めるか、 EOS1D系に乗り換えるか…

EF100-300mm F5.6Lというレンズ

EF100-300mm F5.6Lは、 B級レンズ愛好家?の間ではよく話題に出るレンズ。 オークションでも古さを考えれば結構いい値段で取引されているようだ。

それでも私はこのレンズの費用対効果はかなり高いと思うのだが、 非対応のテレコン装着時にも予想外の高画質ということで、 また一歩B級レンズの極みに近付いたと思った(笑)

現在在庫のあるEF100-300mm F5.6L

SIGMA APOテレコンバーター1.4x キヤノンEOS用

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