フルサイズ用超広角ズームの選択
一週間ほど前に三○カメラのオンラインショップで確保していたタムロンSP17-35mm
F2.8-4 Diを受け取りに行きました。
実は購入の直前まで、シグマ17-35mm F2.8-4 EX DG
HSMとどっちにするか迷っていました(純正であるEF17-40mm F4L
USMが候補に入っていないのは私としてはいつものことです(笑))
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最短撮影距離はシグマの勝ち。
タムロンの30cmに対してシグマは27cm。
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重さはタムロンの勝ち。
シグマは100g程重い。
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反面、タムロンはフードの径が大きく、バッグの中ではかさばりそう。
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タムロンは17mmでの最周辺部が甘くなるようだ。反面シグマは最周辺部でも甘くはならないが像の流れがある。
これは下記サイトの作例を見ての印象です。
キヤノン EOS 5D【第3回】レンズメーカー製17-35mmズームレンズ比較
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シグマはHSM搭載でフルタイムマニュアルフォーカスが可能。
上記のことを色々検討した結果、やや甘くなることはあっても写りが自然そうなタムロンにしました。
2009/10/21加筆
別に(再度(笑))インプレスにケチを付けるつもりはないのですが…デジタルカメラマガジンのフォトコンテストにも応募してますし。
上記サイト、改めて見てみると信頼性に欠けます。と言うのは、「AEで撮影したら露出がバラついたのでDPPで露出補正した」と書いてありますが、標準よりかなり強くシャープネスを掛けてあります。これはカボチャの輪郭などを見れば明らかです。私もレンズレポートでは「シャープネスは必要に応じた強さで掛けますよ」と宣言していますが、ちゃんとその時のシャープネスの値は書いてあります。なのに今までそれに気付かなかったのは不覚ではありますが。
加えて、少なくとも最新のDPPではJPEG変換後のEXIFに現像時のシャープネス設定値等の情報が入っているのですが、この方のレビューでRAW現像したものに関しては入っていないんですよねぇ…。DPPのバージョンによるという可能性もありますが、なんだか不自然な感じがしますねぇ…。
ちなみに、この方のレビューの他の回を見ると、多くはカメラ内で生成したJPEGがそのまま掲載されているのですが、なぜかレンズの描写に関するページはすべてRAWをDPPで現像したものが掲載されているんですよねぇ…。それ自体は構いませんが、標準と違うパラメータにしたのを明記しないのはどうなんでしょうねぇ?
結局、「商用メディアのレビューは信用できない…かもしれないよ」という基本的な話に辿り着きます。でも、使い勝手などの文章に手心を加えるのは「好みや感覚の違い」で済ませられますが、明記せずに作例をコチョコチョするのはどうなんでしょうかねぇ?そういう怪しいことをしてると、「そんなことは決してないでしょうが」、EF17-40mm
F4L USMのサンプルが入ったCFを無くしたというのも実は何か別の理由が…なんて勘繰ってしまいますよ? |
で、なぜか私はレンズを購入した後は喫茶店(主にドトール)に立ち寄ります(笑)
改めて落ち着いて品物を見ることができますし、店内のオブジェは試し撮りにもいい感じです。というわけで、今回もいつものようにドトールで試し撮りしてみました。
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キヤノン用
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ニコン用
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帰り際にドトールで一枚。
EOS5D、17mm、絞り開放(F2.8) 最短撮影距離(30cm)付近にて。 |
EOS5Dに装着した状態。ラッパのようなフードが目立つ(笑)
ちょっとスナップ撮影では使いたくない雰囲気。 |
ワイド端でテーブルの上を撮影してみましたが、最短撮影距離の30cmでは、焦点距離17mmとは言え背景はかなりボケます。被写界深度も浅く、上の写真では実は微妙にピントを外しています。
最短撮影距離に関しては超広角では(シグマと比べて)3cmの差は大きいよな〜、と思っていましたが、やはりそ
うだと思います。まぁ、どちらにしてもワイドマクロという程のレベルではないので、大差ないと言えないこともないですが。
そして、フードは、確かにタムロンのは径が大きいです。レンズ自体の重量は軽いですが、収納性ではシグマの勝ちでしょう。ただ、フードはキヤノン純正で流用できるものがあるらしいので、我慢できなければそれを購入します。
画質についてはいずれレンズレポートに掲載したいと思います。
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