最近、子供の頃ちょこっとだけやったことのある鉄道模型に再び興味を持っています。
と言っても、色々車両を集めたいとか、組み立て式の線路で運転して遊ぶというより、「鉄道模型で自分の馴染みの風景を再現したい」という感じ。
私の馴染みの鉄道風景と言えば何と言っても小湊鉄道です。
900×600mmの固定式レイアウト(ジオラマ)に小湊鉄道沿線の好きな風景を詰め込もうという趣旨です。
何しろ一つですら怪しいのに複数のレイアウトなど完成させられるわけもなく、また置き場所もありませんので…。
そこで、次のようなレイアウトを考えました。
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鉄道模型のブランドKATO(関水金属)とタイアップしているPlayTrackというwebアプリでレイアウトを作成。
有料(数百円/月)ですが、PCで簡単にレイアウトを作れるとは、昔やっていた頃とは大違いです。 |
かなり無理やり色々詰め込んでいます。
昔持っていたのがKATOだったという理由だけで線路はKATOのシステムにすることにしました(しかし固定式線路がフレキシブルレールしか無くなっているのには驚き)。
と、こんなことをしてヤル気満々だったわけです。
しかし、昔(当時小学生…)一度チャレンジしたことがあるのですが、固定式レイアウトの製作というのは本当に大変です。
かなり大人になった今でも半分も完成しないうちに飽きる可能性が大。
地形を作って線路を敷けば列車を走らせることはできますが、ろくに景色も無い小さなレイアウトを据え置きで使うのは馬鹿らしい…。
そこで知ったのが「モジュールレイアウト」でした。
小さめのパネル(600×300mm等)にひとつの情景を作り、それを連結して車両を走らせるというものです。
上のレイアウトのように色々詰め込むと未完成で終わりそうですが、モジュールレイアウトならいくつか完成させられるかも…。
そして何より、持ち寄って通しで運転できるというのが面白そう。
というわけで、モジュールレイアウトを持ち寄って走らせている人たちがモジュールにどういう規定を設けているか調べてみました。
すると、線路の位置からして複線を前提にしているか単線か等で決め事が違っています。
ごくクローズドな世界で楽しむのならいいかもしれませんが、モジュールなのに互換性がないというのは気に入らないなぁ。 夢は大きく、将来は大運転会ですよ(笑)
結局、一番汎用性が高いのはパネル中央に一組だけレールを敷くというものでしょうね。
で、そうなると現実的にはエンドレス(輪っか状の線路の形)を作って走行させるのでしょう。
今は車両を個別にコントロールできるシステムがありますが、単線である以上、全部の列車を同じ方向に走らせなければ衝突してしまいます。
…という所からあらぬ方向に興味が湧きました。 コンピューター制御で単線の線路上で衝突せずに走行できるようにしたら面白そう!
要するに本物の単線の鉄道と同様に、エンドレスでない線路上に異なった進行方向の複数の列車が走行して、複線区間(駅など)で列車交換を行うわけです。
そんなわけでPCから制御するために必要なことを色々と調べてみました。 主には必要な電気回路のこと。
ソフトは、まぁそっちが本業なので回路が出来てから考えれば何とかなるでしょう^^;
必要なのは走行電流の制御、ポイント切り替え、車両検出といったところで、電気的・機械的な構成の目処が立ちました。 そうなったら早速検証してみたい。
まず車両が無ければ何もできませんね。 そして、複数の列車をコントロールするシステムを作ろうとしているわけですから動力車が最低でも2両
、できればもっとたくさん必要。
つまり安い方がいい。
そして何だかんだで小湊鉄道にこだわっているので同鉄道のキハ200(実車)と形状が似ている国鉄キハ20、中でもKATOの製品がベストということに。
今時付随車(非モーター車)1両定価\850とか素晴らしすぎます。
ちなみにキハ200そのものの組み立てキットも出ていますが入手が難しそうです。
というわけでキハ20を大人買い(笑)
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現在のακιο鉄道の所有車両はKATOキハ20系列のみ9両(アホ^^;)。
動力車は3両。 1両は小湊鉄道化改造のため届いた当日に分解して屋根を切断…以後放置(ぉぃ) |
この製品、25年位前に持っていた製品と基本的に変わらず驚きました。
当時から旧型製品であまり精密ではありませんが、今でもそのままですね(笑)
この製品に限らず、アクセサリー類もほとんど昔と同じラインナップ、値段も恐らく据え置きでとても安いのに感心。
ただのケーブル付きスイッチに5千円以上の定価を付けるカメラ業界とは大違いだ^^;
(きっとこういうところが、鉄道模型がKing of
hobbyと言われる所以なのでしょう。 写真趣味ももちろん素晴らしいですが、業界も含めた文化としては崇高とは言えないよなぁ…)
さてさてそして、切り替え回路の検証のためにポイントが必要、列車交換をするための待避線なので二つ。 買ってきましたよ、電動ポイント。 PCから切り替える
わけですからポイントスイッチ等が入ったセットではなく単品で十分!と。 あとはフィーダー線路(線路に電流を流すための線が付いた線路)。
で、まぁ最終目標は高くともこれで一応車両と線路があるので走らせて遊べるかと言うと…無理です。 パワーパック(列車の速度や進行方向をコントロール
するための電源装置)がありません。
しかしこれもPC制御用のものを自作するのだから、手動の(要するに普通の)パワーパックを買うのはもったいない…
と言っても私のカメラのリモートレリーズより安いんですけどね!(笑) やっぱりスイッチ一つで5千円というのは…ブツブツ。
と、それはいいとしても、PCから制御する回路とソフトが無いと個別の実験しかできないというのはあまりにも寂しい。
そうだ、PC制御用の部品を流用して、とりあえず普通のパワーパックを作ろう。 というわけで…
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パワーパックwww
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…こんなものでもちゃんと初走行を達成することができましたよ^^;
線路がポイントとフィーダー線路しかないので50cm位しか走らせられませんが^^;
しかもテスト用回路では進行方向切り替えスイッチを省略しているので線路の端まで行ったらおしまい…
実はこれは電子回路ドシロウトの私が動作検証用に回路を組んでみたものでして、普通の基板にちゃんとハンダ付けで組み立ててケースに入れる予定です。 さすがにエンドレスにするための曲線線路は買っておこう…。
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