タムロン
SP AF 24-135mm
F/3.5-5.6 AD ASPHERICAL [IF] MACRO
(190D/290D)
2009/10/16 全面リニューアル
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(290Dはタムロン創業50周年記念モデルで、違いは外観のみです)
24-135mmという、使用頻度の高い焦点距離をカバーしたレンズです。最大撮影倍率は1:3.3(0.3倍)で、通常撮影レベルでのマクロ撮影にも対応します。
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使用カメラ:EOS5D(フルサイズデジタル、1280万画素)
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注記が無い限り、カメラで撮影したJPEGをそのまま掲載しています。
(縦位置の写真は無劣化回転を施しています)
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同じく撮影パラメータは標準設定。
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APS-Cのカメラをお使いの方は、画像の中央約2900×1900を切り出すとおおよそAPS-Cで写る範囲になります(約550万画素)。
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逆光テスト
ズームレンズとしては普通のレベルでしょうか。と言うのは、下の写真、左は見事なゴーストが出ていますがフレアは全くと言っていいほどありません。また、僅かに条件が変わるだけでゴーストはほとんど消えています(真ん中の写真)。太陽をもろに入れたい場合はどうにもなりませんが、そういう条件で使えるズームレンズは私の知る限りほとんどありません。
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24mm F8
晴天で強烈な太陽が木の葉の隙間から射し込む状況。さすがに厳しい。しかしフレアはほぼありません。 |
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24mm F8
左よりもわずかに太陽が葉に隠れた状態。打って変わってゴーストは消えクリアに。 |
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24mm F5.6
右上近くの画面外に左と同じ条件の太陽。木の葉には隠れていないのでゴーストが出ています。 |
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24mm F3.5
絞り開放ですがしっかりとした描写。テスト撮影では絞り開放では周辺減光がそれなりにありましたが、実写では意外と気にならないものですね。 |
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24mm F8
最周辺部に目くじらを立てたりしなければ全く不満のない画質。 |
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24mm F11
F11まで絞るとかえって画質が低下する印象。 |
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24mm F8
やはりレンズ1本勝負でも24mmが使えるのは便利。 |
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39mm F4
ボケも良く、合焦部はキレも良い。色は結構こってりでしょうか。 |
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45mm F11
これは画作りとしては絞り過ぎですね。フルサイズならこのレンズの開放F値でも作画の制限は少ないかと思います。 |
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59mm F4.5
ボケ味を考えるともっと望遠側で撮った方が良かったかな…。 |
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81mm F5.6
絞り開放なので周辺は多少甘くなっています。 |
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94mm F11
屋根の描写はいいですが、糸巻き型の歪みがちょっと気になる構図。しかしズーム倍率を考えるとむしろ優秀なのかも知れません。 |
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118mm F5.6
どう考えても作画方法が間違っている…。それはさておき、夕暮れですが優しく花の質感が出ています。 |
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135mm F5.6
少なくとも中心部は絞り開放からシャープです。 |
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135mm F5.6
テスト的には(画的にも?)ベンチにピントを合わせるべきでした。 |
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135mm F5.6
このレンズの特長の一つ、マクロ撮影。 |
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135mm F5.6
マクロレンズ並みとは言いませんが気になるようなボケになることはほとんど無く、出先でちょっと花などを撮るなら十分過ぎます。 |
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135mm F5.6
マクロ域でもピント面はしっかりシャープ。さすがにマクロレンズには敵いませんが、それは当然。 |
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標準ズームとしては大柄ですが、これ1本で広範囲の撮影ができることを考えれば納得できる範囲。 |
広い撮影範囲、マクロ性能、ボケの美しさ。それらを程よく兼ね備えているのがこのレンズの美点です。最大撮影倍率0.3という近接撮影能力は簡易的なマクロ撮影もできますし、そこでボケの美しさが活きてきます。タムロンが50周年を記念して発売しただけのことはあります。
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フルサイズデジタルを入手すると同時に真っ先に再度手に入れたのがこのレンズです。
フルサイズデジタルやフィルムをお使いで、お出掛けや旅行はレンズ1本で済ませたい、でも高倍率ズームでは画質や描写力が不満、という方には最適です。
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高感度に強いフルサイズデジタルでは、テレ端のF5.6という明るさ(暗さ)もあまり問題ではありません。
私の場合、旅行の時はほとんど三脚は使いませんが、旅行での写真は程々のサイズでのプリントが前提になります。私が使っているEOS5Dでは2Lサイズ(家庭用プリンターならA4サイズ)までのプリントならISO1600相当でも問題ありませんから、
旅行用としても不自由はしていません。
また、フルサイズは(同じ構図では)APS-Cに比べて1段分以上被写界深度が浅いので、このレンズの開放F値でも作画の自由度は確保されています。
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スペック的には後から出たシグマ24-135mm
F2.8-4.5より暗いですが、最短撮影距離はタムロンの方が10cm短く最大撮影倍率も高い※ので万能度(?)は高いですし、「便利レンズ」を超えた画質の良さがあります。
※タムロン=40cm 1:3.3(0.3倍)、シグマ=50cm 1:4.5(0.22倍)。シグマの数値は一般的な望遠ズームと同じ位。
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大きさ重さは…確かに小さいレンズではありません。重さはニコン用で530g。
撮影旅行以外で常用する気になるギリギリのラインと言ったところでしょうか。
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使ってみればその良さがわかる、そんな一本です。…ちょっとひいきし過ぎ?いえいえ。それだけ私はこのレンズを気に入っています。大口径標準ズームをやめてこのレンズと単焦点のコンビネーションにしようという計画も…。
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余談。限定品には興味のない私ですが、金帯にホンモノの金が使われている限定50周年記念モデル(290D)はちょっと欲しいかも…。
主観的画質評価
★★★★ 4 (5点満点)
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