キヤノン EF24mm F2.8

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EF24mm F2.8

EOS初期からあるレンズで、純正では唯一手頃な価格で購入できる24mm単焦点レンズです。

メーカーの製品情報:キヤノンカメラミュージアム

  • 使用カメラ:EOS5D(フルサイズデジタル、1280万画素)

  • 注記が無い限り、カメラで撮影したJPEGをそのまま掲載しています。
    (縦位置の写真は無劣化回転を施しています)

  • 同じく撮影パラメータは標準設定。

  • APS-Cのカメラをお使いの方は、画像の中央約2900×1900を切り出すとおおよそAPS-Cで写る範囲になります(約550万画素)。

周辺光量

周辺光量はかなりなだらかに低下していくため周辺減光は目立ちにくく、通常の撮影ではあまり気にすることはないと思います。空などを入れる場合も、光量の低下はあるもののなだらかであるため 、1段絞れば(F4)ほぼ目立たなくなります。2段絞れば(F5.6)完全です。

※周辺光量はどのレンズでも青空などで最も目立ち、縮小画像では実際より大きく感じます。

F2.8

F4

F5.6

F8


歪曲

陣笠型の歪みで、単焦点としてはかなり大きいですが、 歪みの大きい範囲が中央に収まっているため、 横位置での垂直な直線や縦位置での水平な直線では意外と目立たないかもしれません。


逆光性能

シビアなテストをするまでもなく弱いです。
それを意識してか、キヤノンの標準クラスの単焦点としては珍しく専用の花形フードが付属しています。
しかも内側は植毛という贅沢仕様。 これはフードとしてはほぼ完璧なものです。
せっかくこのようなフードが用意されているのですから、 必ず装着して使用するべきでしょう。

F11で撮影。画面のすぐ外に直射日光。かなりのゴーストが出ています。(横1024ピクセルに縮小)

同じくF11。それほどシビアな状況ではないのですが…(横1024ピクセルに縮小)

キヤノンには珍しい小型花形フード。
せっかくですから必ず装着!
(植毛ゆえにホコリが付着しているのはご勘弁を…)


作例

F2.8

24mmは超広角の入り口。明快に「広角」を表現できます。

F2.8

描写はしっかりしていて不満はなし。

F2.8

機材に優しい人は見ないでください^^; 私のレンズは紫煙が好きなんです(開き直り!) ちなみにこれはカフェで友とカメラを語る至福の時。

F2.8

実際に使ってみると目くじら立てるほど歪むわけではありません。

F2.8

 

F2.8

バラ線の二線ボケは広角では仕方ないところ。

F2.8

 

F2.8

 

F2.8

点光源とか

F2.8

街中スナップにこの画角は欠かせない。

F2.8

 

F2.8

 

F2.8

 

F4

最短撮影距離付近。ちょっとブレてる?

F4

 

F5.6

 

F5.6

 

F5.6

明らかに広角。でも極端過ぎない…それが24mmのいいところ。

F8

 

F8

 

F8

逆光だからといって必ずゴースト・フレアが出るわけではありませんよ。

F8

やっぱり私は24mmが好き。小さな被写体に寄って、きっちりと周囲も写せるのがイイ。

F8

お遊び。結構高い所から撮ったみたいでしょ?実はこれ、カメラを旅行用三脚に付けて上に持ち上げてセルフタイマーで撮っています。重いレンズでこれをやったら危険です。傾いているのはさておき(笑)、小さい・軽いから撮れる写真というのもあります。

F11

スナッパーの常套手段と思われるパンフォーカス。伝統的な被写界深度表によると、24mmで2mの位置にピントを合わせると約0.9m〜∞までピントが合います。いわゆるパンフォーカスですが、こういう時レンズにしっかり深度目盛が入っているのは助かります。絞り優先AE・MFにセットしておけば、当たり前ですがシャッターを押すだけでAF動作もなく適正露出で撮れるわけです。


主観的画質評価

★★★★ 4 (5点満点)

EOS5Dに装着。これより細いレンズはまず無いでしょう。あのEF50mm F1.8IIよりスリム。コンパクトさこそこのレンズの一番の強み。

 
  • 大口径標準ズームでカバーできる明るさ、焦点距離。特別高画質なわけでもなく、逆光にも弱い…こう書くと「いいことなし」に聞こえるかもしれませんが、このレンズの 価値は「単焦点であること」、私からすればその明快な焦点距離と、何と言っても「小ささ・軽さ」です。ポケットに入れられるような小ささ・軽さは街中でのスナップなどでは重宝します。

  • 幸いにして絞り開放でも周辺光量の低下が目立ちにくく、この点では標準ズームのワイド端を補える要素もあります。また最短撮影距離は25cmで、これは標準ズームでは得られない性能です。

  • …が、広角ズームを組み合わせると事情は違います。EF16-35mm F2.8L USM (I,II)、EF17-40mm F4L USMは28cmまで寄れます。広角では数cmは大きいとは言え、そのためにもう一本持ち歩くかと言われると…。私は広角ズームを持ち歩く時はこのレンズは持って行きません。

  • これ以上は望めないというほど性能的には万全なフードが付属しますが、花形であるにも関わらず回転してズレやすいのは頂けません。いつか無くしそうです。また、間違った角度でも装着できてしまうのも考えもの。外れてとっさに付けた時などに間違いが起きる可能性があります(やりました)。 これをやると、当然ケラれてしまいます。

  • と色々言いつつも私は愛用しています。単焦点の良さは画質・性能だけではないからです。24mmの明快な画角は使い分けがしやすく気持ちがいいですし、あまりパースに気を使わなくても不自然にならず気軽に撮れる最も広いレンズでもあります。

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