私のような用意の悪いカメラマンにとっては、 出先での通信手段は重要である。
思い付きでフラっと写真を撮りに出掛けたときにスマートフォンで時刻表を調べたり、 レンタカーを予約したり。
鉄道が被写体だと、 地図を見ながら撮影地の当たりを付けることもよくある。
で、 このサイトの日記に度々出てくる 「ケチケチモバイル」 ネタは、
そのような出先での通信手段のために月に何千円も掛けられるかよ! という趣旨だ(笑)
先日の日記で書いた通り、 日本通信の 「b-mobile4G アマゾン限定 高速定額」 とNTT東日本の 「フレッツおでかけパック
使い放題パック」 に含まれる 「InfoSphere
モバイルライトプラン for フレッツ」 どちらにするか迷っていた。
そして色々な要素で吟味した結果、 最終的に後者を選んだ。
このサービスは最高速度は500kbpsと控え目だが、 それでも乗り換え前の b-mobile Fair
1GBより快適になる可能性が高いと踏んでいた。
b-mobile Fair 1GBは速度制限は無く、 空いていれば数Mbps出るのだが、 バックボーンが細いのか下り100kbps程度しか出ないシーンが結構
あった。
また、 b-mobile全体として、 レイテンシーが大きい (PINGが遅い) 傾向にあるようだ。
ドコモのFOMA回線を使ったMVNOであっても最終的にはドコモではないプロバイダーを経由するので、 この部分によって差が出るのだ。
実際使ってみると、 かなり安定して500kbps出る。
↓は、 Androidスマートフォンを無線LANでポケットWiFi GP01に接続し、 AndroidアプリのSpeedtest.netで速度を計測した結果。
瞬間的な速度を見ていると
「ほんとはもっと出るんだけど500kbps越えそうになったら制限してます!」 という感じ。
転送速度はある程度を越えるとあまり差を感じないものだが (ADSL 8Mbpsと100Mbpsでさえ体感では10倍もの差は感じないのと同じ)、
レイテンシー (遅延:上のスクリーンキャプチャーでは「PING」の値) は影響が大きい。
なので、 モバイル通信サービスを選ぶときは実は速度よりそちらの方が重要だったりする。
帯域制限について
3日で150万パケット = 180MBと比較的厳しい条件となっている。
帯域を制限されると30kbpsというアナログモデム並みの速度になるようで、 ここまで遅いとさすがに実用は難しい。
なので絶対に帯域制限には引っかからないように使わなければならない。
もっとも、 普通にPCやスマートフォンでwebやら地図やらを使う分にはまずこれに引っかかることはない。
それでも、
パケット使い放題と言われるとストリーミングでの音声や動画の配信を使ってみたくなるのが人情である^^;
というわけでストリーミングによるインターネットラジオと動画を例として、 どこまでやると規制に引っかかるかを調べてみた。
radiko.jpでのラジオ視聴
radiko.jpは地上波ラジオ放送をほぼリアルタイムで視聴できるIPサイマルラジオサービス。
ネット向けの番組ではなく、 ラジオ受信機で聞くのと同じ放送を聴ける。
(AM放送もFM放送と同じ程度の高音質で視聴できるので、
地上波ラジオ放送を越えたサービスとも言える。)
PC (ブラウザベース) とスマートフォンアプリ radiko.jp for Android
で視聴してみた。
ビットレートは48kbps程度で、 radiko.jpの視聴だけに使ったと仮定すれば3日間で約9時間視聴できる。
出先で1日3時間インターネットラジオを聴くという人はそうそういないだろう。
なお視聴自体は、 コンスタントに500kbps出るInfoSphere モバイルライトプラン for
フレッツで全く問題なく再生できる。
YouTube視聴
ビットレートを実測したところでは、 PCで240p画質を選択した場合で130kbps程度、
AndroidスマートフォンのYouTubeアプリで高画質をOFFにした場合で250kbps程度だった。
計算では、 帯域制限されない限界はPCで3日で3時間、
Androidでは1.5時間までということになる。
出先で毎日30分ストリーミング動画を見たいという人には厳しい。
私にとってはどうでもいい。
帯域制限と言うと聞こえが悪いが、 私のように (恐らく)一般的な使い方をする人にとっては、
年中ストリーミングやP2Pを使う人と同じ土俵で料金を決められたり、 それらの通信によって速度が低下することの方が遙かに大きな問題だ。
なので、 むしろある程度までの帯域制限は私は歓迎したい。
端末について
以前にも書いたが私はイー・モバイルのポケットWiFi GP01の白ロム端末を手に入れて使っている。
イー・モバイル回線で使えるのは当然として、 この機種はSIMロックフリーなので本当に 「何でも来い」 だ。
元がイー・モバイル回線用なのでFOMAプラスエリアには対応しておらず、 僻地対応度(?)ではドコモ端末にやや劣るが。
以前ならドコモのL-09CがXi
(LTE) にも対応していて白ROMの玉数も多く、
ドコモショップで\3150を支払えばSIMロックフリーになるということで一番お買い得だと思っていたのだが、 その後大人の事情(笑)により、
LTEの契約をしていないUSIMカードでは3Gでの通信も出来ないという規制がなされてしまった。
おかげでL-09Cの
白ロム端末の価格は下落、
LTEに対応していないHW-01Cの方が高いという事態になっている。
ドコモ端末はどちらも無線周波数の関係でイーモバイル回線では使用できないが、 最近のイーモバイルは価格勝負でもドコモ回線利用のMVNOに勝てなくなってきているので、
当面はイーモバイルの周波数に対応していないという点は無視しても良いのかもしれない。
…モバイル通信と直接は関係ないが、 InfoSphereモバイルライトプランのデビュー戦となった先日の八高線撮影にて。
用途は写真撮影に限らないが、 Webで調べた時刻表の画面でも何でもとりあえず記録しておき、 PCでもスマートフォンでも見られるEvernoteが撮影にもとても便利。
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