先日発売されたばかりのEF40mm F2.8 STMだけで川越をブラブラしてきた。
本当は別の所に行って暇な時間にこのレンズの試し撮りをしようと思っていたのだけど、
電車に揺られるうちに途中の川越で降りることにした、 というのが真実である^^; なので本当は他のレンズも持っていた。
かつて、 念願のAPS-C専用標準単焦点のシグマ30mm F1.4 EX DC
HSMが発売されて飛び付いた時もレンズ1本で川越を撮ったっけなぁ。
撮っていて、 3:2フォーマットでは40mmの画角に慣れていないということもあるが、 40mm
F2.8という光学特性はちょっと難しい部分もあると感じた。
傾向としては焦点距離が長いほどボケが綺麗になるわけだが、 その点でこのレンズは最も標準的である50mmのレンズより不利だ。
普通の単焦点レンズなら明るいF値を生かした力技で誤魔化すという手も使えるが、 このレンズの解放F値は2.8。
しかも焦点距離が短いのでボケにくい。
ズームなら焦点距離を伸ばしてカバーできるが、 もちろんそれもできない。
あと、 広角好きの私が言うのも何だが、
フルサイズでの40mmという画角は直線的な被写体を撮る場合は気を付けないとパースが気になることがある。
というわけで、 使い勝手では35mm F2にも50mm F1.8にも負けるというのが第一印象だ。
いや、 35mm F2は使ったことないんですけどね^^;
そして一番大事なのは、 それを知った上で使うレンズだということ。
薄いレンズが必要ないなら、 わざわざこのレンズを選ぶ理由はない。
逆に、 EOSで薄っぺらいレンズでAF撮影したければこれしかないわけだ。
なので誰もこのレンズを単純に 「良い」 とか 「悪い」 とか言うことはできないはず。
・・・なんだけど、 そのうち購入相談系の掲示板には 「EF50mm F1.8IIとこのレンズ、
どちらが良いですか?」 なんていう質問がたくさん投稿されるんだろうなぁ(笑)
|
この写真だけは別の日に撮ったもの
|
使用上の注意として、 このレンズは電子マニュアルフォーカスなので、 カメラ側を
「シャッター半押しでAF」 という設定(出荷状態)で使っている場合はシャッターボタン半押し中しかフルタイムMF
(スイッチを「AF」にしたままでMF) はできない。
ボディのカスタム機能で親指AF (*ボタンでAF作動・シャッター半押しでAEロック) に変更している場合は、 露出計作動後、
ファインダーの露出表示が消えてもしばらくの間はフルタイムMFできる。
レンズのスイッチがMFのときは、 カスタム機能の設定に関わらず親指AF設定時と同じ。
ただ、 せっかくのフルタイムMFだが、
ダイレクト感の乏しい電子MFと40mmでF2.8という被写界深度の深さでは、 正直なところMFで使う気にならなかった。
距離指標も深度目盛りもないことだし、 AF専用と割り切った方が良いかもしれない。
なお私は、 この目盛りがないのが嫌で50mm F1.8ではわざわざ初期型(I型)を手に入れて使っている。
などと色々正直に書くと 「コイツはこのレンズは駄目なレンズだと思っている」 という誤解をされそうだが、
全くそんなことはない。
私はとにかく薄いレンズを求めていたので、 有無を言わさずこれを使う以外の選択肢はない。
全ての要求を満たすレンズなんてあり得ないので、 このレンズに限らず、 自分が使いたい用途に合わせてどこか少なくとも一部分を 「割り切る」
ことが機材選択の基本だと思う。
・・・と、 まぁ、 そこまで大げさに考えなくても、
軽い・小さい → 楽チン → ハッピー!
というだけで存在価値があるレンズだ。
シグマあたりが触発されて薄型レンズを出してきたら面白いのだけどなぁ。
コメント機能は終了しました。
このコンテンツへのコメント(2)
|