「能」を撮ったのだ。 硬派でしょ?(笑)
日曜、起きると、わざわざ撮影に出掛けるには微妙な天気と微妙な時間。
でも、先日購入したスリングバッグの使用感をもう少し確かめたいこともあり、どこかには出掛けたい。
イベントサイトで調べると、色々なところで秋祭りをやっている。
その中で、渋谷区の鳩森八幡神社では薪能(たきぎのう:夜に屋外ステージ?で演じる能)をやることがわかった。
特に踊りや舞の撮影に凝っているわけではないが、夜やるものなのでグダグダしてから出掛けても間に合う。 よし、これだ(笑)
というわけで千駄ヶ谷へ。 現地までは千駄ヶ谷から徒歩5分強。
事前に気になったのは、フラッシュが使えるのかどうか。
「地元の神社の小さなお祭り」みたいなノリなら何でもアリだろうが、薪能はれっきとした神事でもある。
開演1時間ほど前に現地に着いたが、フラッシュの可否は始まる前の現場では判断できず。
集まっている中には地元の人らしい子供連れの人なども多く、本当に真剣に能を鑑賞しに来ているわけでもなさそうなので、彼らの行動によって自分の行動を決めることにする。
そう、多勢に無勢。撮影マナーがどうこうと言われるが、究極的には要するに「空気」である。
薪能がどうあるべきとかいう面倒な話ではなく、みんながバシバシフラッシュ焚いて写真撮っていれば自分がフラッシュを使ったところで体勢に影響はない。
そもそも「写真撮るぞ!」という雰囲気の人は自分以外誰もいない^^;
最初に薪能の名の通り薪に火入れ。 ここまではフラッシュを使っても問題なかろう。
なお、フラッシュには「黄ばんだオムニバウンス」という微妙な物体を装着しているのだが、これが自然光や白熱電球の照明下の撮影では結構ツボにハマって偶然にも自然に写る(笑)
まぁ、オムニバウンス自体は、はっきり言って本来のストロボ光拡散効果はほとんどないので、今後色フィルターの使用などを検討したいと思っている。
…さて、舞台上で能が始まると、たまに写真目当てではない人が特に意識せずにシャッターを切ってフラッシュが光ったりしている。
要するにあんまり厳格にどうこうという決まりはなさそう。
しかし結局私は、フラッシュは使わないという判断をした。
写真目当てでない人が思い思いにシャッターを切る程度だと、一人がせいぜい数分に1回フラッシュを光らせる程度である。
その中で写真目当ての私が毎回フラッシュを焚いたら数十秒に1回は光らせることになるわけで、場の大勢に大きな影響を与えることになるからだ。
明るさとしては、フラッシュを使わないとなるとISO1600相当・F4でもシャッター速度は1/100がせいぜい。
EF200mm F2.8Lも持っていたが、動く被写体が相手なのでF2.8では被写界深度に不安がある。
そうなるとあまり明るいレンズである必要はなく、手ブレ補正に期待して使用レンズはタムロン70-300mm F4-5.6 Di VC USD (A005)に決定。
テレ端300mmに近い焦点距離域でのショットも多かったが、やはりA005の手ブレ補正は頼りになる。
|