タイトルがレンズ名という辺りで既にあんまりよろしくないのである^^;
先日、「機材よりも撮影と思いつつ無駄な機材を…」と書いたが、それに反してまたビミョーな機材がやってきた。
シグマの24-70mm F3.5-5.6
HFというレンズで、一言で言えば「超軽量の24mm標準ズーム」。
この製品の前には、24-70mm F3.5-5.6 UCというレンズがあった。
これは世界初の24mm標準ズームでありながら小型軽量を実現していたタムロン24-70mm F/3.3-5.6
Aspherical (73D)に対抗して出したものだろうが、後出しでありながら最短撮影距離が50cmで、同じく40cmのタムロンに負けていた。
その後光学系を一新して、最短撮影距離も40cmにして発売されたのがシグマ24-70mm F3.5-5.6 HF。
HFはヘリカルフォーカスの略で、いかにも安いレンズという感じで前玉が回転する前の二者と違って前玉が回転せず、そのおかげで花形フード
が採用されている。
ズングリムックリのタムロンが持ち歩きにおいては一番コンパクトそうだが、3本はどれも重さは大差なし。
一番太いのはタムロン、一番長いのはシグマのHF(このレンズ)。
しかしまぁ、こんなに古い(そして安い^^;)ものまで含めてレンズ選びができるのだから、やはりフルサイズはありがたい。
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ものすごく普通な雰囲気^^; 私にとって黒に赤ラインはLレンズではなくシグマの証(笑) |
24mmの画角が好きで、でも重くてデカいレンズは嫌い!という軟弱な私の好みには合っているが^^;、
これまたとても欲しかったというわけではないのだ…。
先日のタムロン20-40mmもそうだけど全国の中古品をネットでポチっと取り寄せられてしまう某カメラチェーンが悪い(笑)
なお、ビミョーレンズ愛好家(笑)ならご存じだろうが、シグマの古めのレンズには常に「デジタル非対応」という言葉がつきまとう。
実際はデジタルに限らずEOS3非対応、EOS7非対応と何段階もの不具合があり、また、デジタル一眼で動いたからといって安心はできず、EOS
D30/D60やEOS1Dでは動くがEOS Kiss Digital以降では不具合が起きるというレンズやバージョンもある。
「デジタル対応」の印とされている「DG」の称号が付いていればどんなデジタル一眼でも使えるかのような印象を抱くかもしれないが、銀塩EOSでも機種によって動かないことがあるのと同じく、「DG」と付いていても今後出る最新のデジタル一眼で使えるという保証はない。
例え「DGで心を入れ替えたので今後は大丈夫です(キリッ」と言われてもとても信用できない。
…さて、それはいいとして(高いレンズならそうも言っていられないだろうが…)、
このレンズは特にデジタル対応っぽい品名ではないが、発売が2001年、そして少なくとも2005年までは製造されていたので、今現在で存在するEOSデジタルでの動作には問題ないようだ。
シグマへの苦言ばかり言っても仕方ないので前向きな話をすると、ある時期のシグマのレンズは、距離表示窓のない廉価なレンズでも(超低価格なものを除いて)被写界深度曲線が印刷されているのは偉い。
このレンズもそうだ。 もっとも、AFレンズだと∞表示と光学的な無限遠がズレていることも多いようなのでどこまでアテになるのかはわからないが^^;
それでも、シグマらしく、宣伝にもならないようなことでもできればやるという姿勢は評価できる。
画質がよっぽどマズくない限り、EOS5D用のお手軽標準ズームとして使うつもり。
私がお気楽・本気を問わず標準ズームとして使っているタムロンSP24-135mm F3.5-5.6は良いレンズだが、
ただでさえ重いフルサイズ一眼に500gを超えるレンズというのはお手軽とは言い難い。
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