シグマ24mmF2.8にプロテクターを

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シグマ24mm F2.8にプロテクターを

はじめに

私はシグマ24mm F2.8 SUPER-WIDE IIという古いレンズを愛用している。 軽量コンパクトで最短撮影距離18cmと、わざわざデジタル対応のものを探し求めただけの価値はある、なかなか楽しいレンズである。

レンズの先端には普通にフィルターネジがあるのでプロテクターやその他のフィルターの装着はできるが、問題は、このレンズの専用フードはフィルター取り付けネジに装着するようになっており、一般的なフィルターは枠が太いためにその上にフードを取り付けることはできない、という点である。

このレンズは凄まじく逆光に弱いので、どうしてでもフードは装着して使いたい。 また、レンズにキャップをするとフードは取り付けられないので、運搬時にはレンズとフードが別々になるというのも面倒な点である。

価格を考えるとプロテクターを装着する価値があるかは微妙なのだが、少なくともEOS用の場合、 最近のデジカメに対応したものは金額云々以前に見付けること自体が困難であるから、せっかく手に入れたこのレンズは大切に使いたい。 それに、プロテクターの先にフードを装着できれば、レンズキャップをしなくて良いならば運搬時もフードは付けっぱなしで済む。 もちろん、プロテクターの先にフードが装着できるようになれば、プロテクター以外のフィルターを使う際にもフードが使用できる(厚みが増すことによ ってケラれるかもしれないという別の問題はある)。

そんなわけで、何とかこのレンズにプロテクターとフードの両方を装着できないかと考えてみた。 まぁ、それができたところで、今時このレンズでそんなことをしたい人があまりいるとも思えないのではあるが(笑)

実際

そもそも、プロテクターの上にフードを装着できないのは、プロテクターの外径が大きいからである。 ごく一般的な薄枠でないケンコーのフィルターで試したところでは、無理矢理押し込めば入ってしまうのではないかと思う位ではあったが、入らないものは入らなかった。

指で押さえているところがバネになっていて、フードの内枠と押さえでレンズのフィルター枠を挟んで装着するようになっている

レンズ側のフィルター取り付けネジ部は薄い円筒状に出っ張っており、フードの押さえで挟み込まれるようになっている。

使えればいいということであればフィルターの枠をひたすら削って薄くすれば入るかもしれない。 が、それをやると錆びるとか見た目が悪いとか^^;色々と困ったことが起こりそうだ。 そこで目を付けたのが、誰でも思い付きそうではあるが薄型のプロテクターである。 しかしこれは、厚みは小さいが外径が小さいという保証はどこにもない。 広角でのケラれにくさは外径とは何の関係もないのだから。

もちろん内径はネジ径で決まるのでどの製品もほぼ同じである。

さて、そうなると、半分くらいはダメなことを覚悟で購入して試すしかない。 ということはできるだけ安いものにしたい。 そこで登場するのが、我らが味方トダ精光の「DIGITAL KING スーパースリム・プロテクター」である^^; これは、安いけれどフィルター先端にちゃんとネジが切られているし、手持ちの77mmのもので比較したところ一般的なフィルターより外径が小さかった。 他のメーカーの薄型のものの外径がどうなっているかは知らないが、少なくともトダ精光のものは使える可能性が高い。

試してみる

早速トダ精光のスーパースリム・プロテクターを手に入れて試してみた。 結果から言えば、目論見通り一般的なフィルターより外径が小さく、フードの装着はできた。

しかし、薄型であることが災いして、フード側の押さえがフィルターガラスに接触するため1山位しか噛まない。 何かの拍子に外れて無くしてしまいそうである。 …実際、使っている最中に外れた^^;

ちょっとこれは使いにくい。 そして、フードを無くして再入手したかったら、フード付きのレンズごと手に入れるしかなさそうである。 そこで、次の策を講じた。

次の策

あらかじめ考えてはいたのが、プロテクターのガラスを外してしまうという方法。 もちろんプロテクターとしての機能は無くなるが、ガラスを外した枠だけを普通のプロテクターの上に装着して、その上にフードを装着すればいいのだ。

フィルターのガラスは、大抵表面側にある輪っか状のネジか同じく輪っか状のスプリングで押さえられているだけである。 トダ精光のものの場合は前者だったので回すのがちょっと厄介だったが、切れ込みに定規を当てて、反対側にも同じ程度の力を入れて回すことで外すことができた。 説明しにくいが、この辺は本当に手先の感覚次第である^^; もっとも、自分でレンズの修理をする人は専用の道具をお持ちかもしれない。

結果

というわけで、手元にあったケンコーのごく普通のプロテクターの上にこの枠を装着し、その上にフードを装着してみるとしっかりと固定できた。 私はプロテクターの性能にはこだわらないのでこれで上出来。 プロテクターの性能にこだわり、ケラれの可能性も極限まで下げたいというならトダ精光二段組みという合わせワザも止めはしませんが(笑)

今回の場合Kenkoのプロテクターの厚み分だけフードが出っ張ることになるが、テストしたところケラれなどもない。この金属のワクだけに千円以上出したと思うとちょっとビミョーではあるが^^;


2011/2/9

絞って遠景を撮ると僅かに陰りが出ることが判明。 結果、 フィルターネジ付きの薄枠フィルターを2段重ねにするしかなさそう。 やはりダブルトダ精光か…?^^;


なお、その後手持ちのパーツをゴソゴソ探っていたら52mmのネジ込み式ゴムフードの枠だけが出てきたのだが、やはり外径が大きくて使えなかった。 結局、今回のように、なるべく安くて外径が小さいフィルターのガラスを外して使うというのが最適なようである。

DIGITAL KINGとPERFECT HOODのスーパーコラボ(笑) どっちも声に出して叫んだら必殺技にしか聞こえない(笑) …Kenkoのプロテクターの先にトダ精光(の枠だけ)が付いているのだが、 フードに隠れてしまうので見えない。

52mm

58mm

62mm

67mm

72mm

77mm

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