キヤノン EF100mm F2 USM - 写真レンズの撮影サンプル・作例

キヤノンの定番中望遠レンズです。EF85mm F1.8 USMとは兄弟とでも言うべきレンズで、デザイン・サイズ・重さなどがほとんど同じです。

周辺光量

絞り開放での周辺光量の低下は、作例コーナーを見て頂ければわかりますが、通常の撮影ではまず気にならないレベルです。空などを入れる場合は2段絞れば(F4)おおよそ確実です。

※周辺光量はどのレンズでも青空などで最も目立ち、縮小画像では実際より大きく感じます。

F2	F2.8	F4	F5.6

ほんの僅かに樽型ですが、まず問題にならないレベルです。

逆光には強い部類と思われます。フレアは少なくコントラストの低下はあまり見られません。あまり絞るとゴーストの形がはっきりして目立ってきます。夕日などを入れる際は絞り過ぎないようにすると良さそうです。
※ピクセル等倍で見ても意味がないので横1024ピクセルに縮小してあります。

F2	F2.8	F4	F11

F2でこれだけシャープならまず文句はないでしょう。

F2.8

最短撮影距離は0.9mで、一般的なF2.8望遠ズームより使いやすい。

Lレンズほどコッテリした色ではないと感じます。

ISO400で1/1000秒。F2でなければこういう撮り方は諦めていたでしょう。それでもピクセル等倍で見ると水は止まっていません。

ちょっと背景のボケが気に入らなかったり。

この位の距離でも被写界深度はかなり浅く、ピントを合わせた人の笠にしかピントは合っていません。

F2.8

F5.6

何かの間違いで背景にピントが合っていますが(笑)周辺部のビルや柳もよく解像しています。

F5.6

EOS5Dの解像限界を超えしまっている感じ。

お遊び。手持ちで夜景。ピントが合ってないですが^^;ISO1600で何とか1/100秒を確保。フルサイズ+大口径単焦点の威力は凄まじいものがあります。

EOS5Dに装着。重さは460g。この焦点距離と明るさを得るために大口径望遠ズームを使うのが馬鹿らしくなってしまう…(それでも私は使っていますけれど。)

シャープネスに関しては5点満点を与えられるほどシャープです。EF200mm F2.8L USMと遜色なく、EF135mm F2L USMを上回るほどです。さすがに絞り開放の周辺部では多少画質は低下しますが、普通の作画で被写体が配置され得る範囲は開放でも文句ナシのシャープさです。周辺減光も普通の構図ではほとんど目立たないため、開放でも使いやすいと感じました。
焦点距離の違いもあり仕方ないかもしれませんが、EF135mm F2L USMやEF200mm F2.8L USMと比べて少し気になるボケが見られたので4.5点としました。
EF85mm F1.8 USMとどちらにするか迷う方が多いかもしれません。一応EF100mm F2 USMの方がわずかにシャープということになっているようですが、特に単焦点は他のレンズとの兼ね合いで考えないと意味が無いと思うので、僅かな画質の差を比べるものではない気がします。しかし、検討の結果このレンズを選んだとすれば、画質の面でこのレンズを選んで失敗したと思うことはまずないでしょう。

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